エッセイ4作目。 面白いことは面白いのだが、エッセイなので、『スーパー書斎の仕事術』や『スーパー手帳の仕事術』のような一本筋が通っているということがないので、ちょっとしんどくなってきた。 それでも、小学校のパパたちのつながりや、筆ペン活用の話などは参考になる。 [more] （目次） わがモバイル魂の原点 眉毛ペン鼻毛ペン脇毛ペン胸毛ペン陰毛ペン臑毛ペン 「こちらアマゾン!原稿はインマルサットで送ります!」―衛星電話「インマルサットCapsat‐M可搬型地球局」(KDD) 電脳ペットが教えてくれた「愛情」と「錯覚」の大発見―愛玩ペットソフト「TEO」(富士通) 『IXY』への陶酔とAPSの現実に??―APSカメラ『IXY』(キヤノン) 東京競馬場からアマゾンまでわがビデオ熱愛の遍歴―デジタルビデオカメラ『GR‐DV1』(ビクター) 中古パソコンは書斎向きと書き始めたが止めた理由!?―パソコン『コモドール・ペット2001S』(コモドール) カード判アマチュア無線機で新・関東大地震に備える―小型無線送受信機『スタンダードC701』(スタンダード) 心をトロトロ溶かす大正9年生まれ麗しき『ゴンドラパステル』の真実―パステル『ゴンドラパステル』(王冠化学工業) ジャカルタ発「歩くDIME」と「私的プリクラ」赤道大道商売―シールプリンター『QC‐100』(カシオ)〔ほか〕

本書はDIMEに連載されていた”スーパー書斎の遊戯術”を再編集したもの。 山根さんの核である(？)、デジタルアプリケーションとそのモバイル生活が満載の一冊。 読んで感じるのは、つくづくデジタルの世界はその技術の移り変わりが速いということ。 本書の発売が９９年。現在２００８年なので約１０年前。 たかが１０年前と言われるでしょうが、それは想像以上の世界だったのです。 デジカメがやっと１００万画素、最新スマートメディアが３２MB、当然Windowsは９５、そして今はなきニフティーサーブの存在。 どこを取っても考えられません…。 本書全体を通し、クドイ程にネットへの接続方法などが書き記されてるのですが、それは当時、それだけインターネットが普及をしていなく、当然ネットへのモバイル接続なんかは知る人ぞ知るというレベルだった事を示しています。 その頃と比べると便利になったんだなぁ。 この姉妹版とも思える、日経新聞土曜日に連載中の"デジタルスパイス"。 なんと残念なことに、来週が最終会。毎週、楽しみにしていたのに…。 ちなみにこちらも"賢者のデジタル"という総集編が出ています。