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僕なら言うぞ! 世紀末ニッポンの正しい眺め方、つきあい方

吉本隆明(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青春出版社/
発売年月日 1999/09/20
JAN 9784413031547

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2010/04/19

就寝前に読むのはエッセイ。会社でのくだらないゴタゴタに巻き込まれるとどうも今夜の自分はリングサイドに追い詰められてもう立ち直れそうにないかもな。そんな妙に弱気で静かな夜があって。くだらないことをクダラナイぜと思いつつまだぐずぐずハマっているみたいな。そういう時にこういう重鎮が世の...

就寝前に読むのはエッセイ。会社でのくだらないゴタゴタに巻き込まれるとどうも今夜の自分はリングサイドに追い詰められてもう立ち直れそうにないかもな。そんな妙に弱気で静かな夜があって。くだらないことをクダラナイぜと思いつつまだぐずぐずハマっているみたいな。そういう時にこういう重鎮が世の中に向けて年老いてもなおつぶやき続けている言葉をただ素直に聞いているだけでなんだか「そうだよな。。」みたいな気分にさせてくれるの。実は脳内の感心事を一時的にでも他にそらすことがイイわけで。例えば。一時期無差別な殺人が都心で起こったとき世間はこんな内容が話題になりました。「人をなぜ殺してはいけないのか?」その答えとして。(別にボクがこんな夜だからって。誰かを。。みたいなことじゃないですよ。)そういう質問をしてきた人に対して。こう答えるわけです。「じゃあ僕が許すから、殺してみな。」「ホラ。ナイフやるから。」結論。誰も殺せないわけです。良いか悪いかのまえに偶然にしろ必然にしろそこに契機(動機)があるかないかがまず介在するわけです。と。ボクはさらに想像するわけです。「行ってきます。」そういってまた明日会社に向かういつもとなんら変らぬ朝7時15分。すれ違うご近所さんに挨拶しつつゴミ出しをして信号機のあるタバコ屋の角を曲がったあたりで急に目の前に現れたサラリーマン風の男。どこにでもいるようなフツウの。「どうだ。気分は。まあまあ。俺が許すからさ。ほら。殺してみな。俺でもいいぜ。」突然見知らぬ男にナイフを手渡されたボクはある意味ビビるわけです。まったく意味がわからないから。これを正しいとするわけです。だから人を殺してはいけないのです。実感として自分の気持ちとして。何の理由も契機も動機もなく人は人を殺さないわけです。そういうふうにできている。それが答えなんです。そうやってこの間の金曜日の夜はこのエッセイを読んで深い眠りにつきました。ちゃんちゃん。

Posted by ブクログ

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