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電脳遊戯の少年少女たち 講談社現代新書

西村清和(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1999/10/20
JAN 9784061494725

電脳遊戯の少年少女たち

¥110

商品レビュー

3.7

5件のお客様レビュー

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2020/11/25

テレビゲームやプリクラ、あるいはアイドル・マニアの生態を手がかりに、現代の「遊び」のあり方を論じた本です。 シーソーで遊ぶとき、交互に上げ下げするという「遊び」の目的のなかに、遊び手が取り込まれることになります。ここでは遊び手は、シーソーの両端に置かれたおもりとなっており、遊び...

テレビゲームやプリクラ、あるいはアイドル・マニアの生態を手がかりに、現代の「遊び」のあり方を論じた本です。 シーソーで遊ぶとき、交互に上げ下げするという「遊び」の目的のなかに、遊び手が取り込まれることになります。ここでは遊び手は、シーソーの両端に置かれたおもりとなっており、遊びを構成するひとつの項の位置を占めています。「遊び」や「ゲーム」のルールは、単にその遊びの「文法」を規定するのみならず、その遊びに固有の目的へと人びとを動員し、命じる機能をもっていると著者は考えます。ルールが指定する行動をとり、それによって「ゲーム」と呼ばれる構築物を保持することが、遊びの「モラル」だと著者はいい、こうした「遊び」のなかでは「これは遊びである」というメタ・コミュニケーションが成立しているということに著者は着目しています。 また著者は、テレビゲームが少年たちにあたえる影響を危険視する論者たちが、テレビゲームを現実のシミュレーションであるとする誤った認識に陥っていると指摘します。ゲームの主人公は、そのゲームの世界観を一定の遠近法のもとで見通すために指定された特定の視点であるにすぎません。プレイヤーは、ゲームの世界で展開される、育児や戦闘、探索や謎解きといった個々の場面を構成する項として振舞うことが期待されています。現代の特異な事件を引き起こしているのは、現実と虚構を混同させるテレビゲームの悪影響ではなく、「これは遊びである」というメタ・コミュニケーションが正常に機能しない現代の社会の病理だと考えなければならないと著者は主張します。 本書でとりあげられる話題はかなり古いものですが、「遊び」の本質についての考察をもとにていねいにこれらの事象を分析しています。

Posted by ブクログ

2017/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1999年刊行。社会学の範疇かな?「遊び」を取っ掛かりとして、現代の青少年の実態を切り取ろうとする。が、エビデンスが…。著者は埼玉大学教養学部教授。

Posted by ブクログ

2012/08/13

受験生のころ、問題文としてお会いしたことがある文章。 「遊び」というものを捉えなおすのには、ちょうどいい読みやすい本だと思います。 しかし、少し前の本なので、最近の本と合わせて読まれることをお勧めします。

Posted by ブクログ

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