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夢見る頃を過ぎても
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
中島梓が1994年から95年にかけて連載した文芸時評をまとめたものです。春樹と龍の両村上やよしもとばなな、さらには「コバルト文庫」に代表される少女小説についての、やや立ち入った論考もあります。 最初は「知らない人だ」としかコメントされなかった笙野頼子が、あっというまに高い評価を...
中島梓が1994年から95年にかけて連載した文芸時評をまとめたものです。春樹と龍の両村上やよしもとばなな、さらには「コバルト文庫」に代表される少女小説についての、やや立ち入った論考もあります。 最初は「知らない人だ」としかコメントされなかった笙野頼子が、あっというまに高い評価を得るようになるところなどは、著者の批評眼の確かさを示しているように思います。その一方で阿倍和重に対しては、かなり辛い評価がつけられています。 この著者にしても大塚英志にしても、文学と非文学の境界に立つ批評家に、「文学」の可能性に対する厳しい評価と裏返しの強い期待が見られるのは、おもしろいと感じました。
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欲望という名のファンタジー の章は気迫を感じた。 二人の村上についての考察も面白い。 表紙のイメージからもっと軽い読み物だと思っていたけど、文学について中島さんの思うところが激しく書かれているなと思った。
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出したお金とまで言わなくても、読んだ時間を返せー、と思う小説ってたまにある。週間新潮とか、yomyomとかパンドラとかの類の文芸書って隅から隅まで読む人いるのかなあ、複数冊買って全部読んじゃう人いるのかなあ、と思ってたけど、こういうからくりだったか。ふむふむ。 でもこの人、自分の...
出したお金とまで言わなくても、読んだ時間を返せー、と思う小説ってたまにある。週間新潮とか、yomyomとかパンドラとかの類の文芸書って隅から隅まで読む人いるのかなあ、複数冊買って全部読んじゃう人いるのかなあ、と思ってたけど、こういうからくりだったか。ふむふむ。 でもこの人、自分の趣味全開で批評してるから、どうにも平等性とかいうものが欠けているんだよなあ。
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