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シン・レッド・ライン(下) 角川文庫

ジェイムズ・ジョーンズ(著者), 鈴木主税(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 1999/02/25
JAN 9784042792024

シン・レッド・ライン(下)

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2020/07/25

読もうと思った動機は二つ。 T・マリックの映画の原作であること。 それと、作者による前書きが戦争賛美であったこと。 映画は映像美と語りが相まって叙事詩的な作風だが、小説は全然違う。とても多い登場人物たちのありとあらゆる感情で構成されている。 引き合いに出されているアメリカ中西...

読もうと思った動機は二つ。 T・マリックの映画の原作であること。 それと、作者による前書きが戦争賛美であったこと。 映画は映像美と語りが相まって叙事詩的な作風だが、小説は全然違う。とても多い登場人物たちのありとあらゆる感情で構成されている。 引き合いに出されているアメリカ中西部の古い諺。 「正気と狂気のあいだには、一本の細く赤い線があるだけだ。」 筆舌に尽くし難い地獄では、人は簡単に人であることをやめる。心が麻痺する感覚に、ある兵士は苦しみ、ある兵士は溺れ、またある兵士は麻痺するものかと抗う。 前書きにあるような、とても戦争を賛美するような内容ではなかったけれど、細く赤い線の向こう側に行っていない者には、永遠にその意図がわからないのかもしれない。 わかりたくはないけれども。

Posted by ブクログ

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