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四谷怪談
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四谷怪談
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
別冊太陽『こわい絵本』選書 「江戸時代の歌舞伎狂言作者・鶴屋南北の『東海道四谷怪談』をもとに描かれた絵本。 産後、床に臥しがちだった岩を夫の伊右衛門はうとましく思っていた。ある日、おそろしいはかりごとによって、「血の道の妙薬」と偽った薬が岩に届けられる。それは顔かたちがく...
別冊太陽『こわい絵本』選書 「江戸時代の歌舞伎狂言作者・鶴屋南北の『東海道四谷怪談』をもとに描かれた絵本。 産後、床に臥しがちだった岩を夫の伊右衛門はうとましく思っていた。ある日、おそろしいはかりごとによって、「血の道の妙薬」と偽った薬が岩に届けられる。それは顔かたちがくずれるという毒薬だった。岩は死に、その後伊右衛門の身の上に起こる壮絶な修羅場は、岩の怨念のしわざとも、欲望の果ての心の混乱が伊右衛門に見せたできごとともとれる・・。」
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図書館で。 吉野山と後何かは持っているんですがそのうち揃えたいシリーズ。なんせ絵が素敵。 それにしても四谷怪談も忠臣蔵が関わっているのかぁ…。お家おとりつぶしって大変な大事件だったんだなぁということがそんな所からもわかります。 そして伊右衛門さん、関係ない人殺し過ぎでしょう。奥さ...
図書館で。 吉野山と後何かは持っているんですがそのうち揃えたいシリーズ。なんせ絵が素敵。 それにしても四谷怪談も忠臣蔵が関わっているのかぁ…。お家おとりつぶしって大変な大事件だったんだなぁということがそんな所からもわかります。 そして伊右衛門さん、関係ない人殺し過ぎでしょう。奥さんももう少し的を絞ってきちんと出てこないとねぇ…
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鶴屋南北原作の東海道四谷怪談を、さねとうあきら文・岡田嘉夫絵で味わう絵本。 このシリーズは日本の物語絵本と称して全20冊が出ているようです。 (以前、同じポプラ社から出ている『仮名手本忠臣蔵』(橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻)を読んだのですが、歌舞伎絵巻シリーズは全5巻で、四谷怪...
鶴屋南北原作の東海道四谷怪談を、さねとうあきら文・岡田嘉夫絵で味わう絵本。 このシリーズは日本の物語絵本と称して全20冊が出ているようです。 (以前、同じポプラ社から出ている『仮名手本忠臣蔵』(橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻)を読んだのですが、歌舞伎絵巻シリーズは全5巻で、四谷怪談は入っていません。) 今回、図書館で見つけ、借りてみました。 絵は妖艶で凄絶です。 よく知られる、お岩さんの顔が崩れていくところを、あからさまな絵で描いたりはしていません。むしろ、蝙蝠や鎌、真っ赤な椿など、暗示として描いている部分が多くなっています。 繊細で美麗なだけにより怖い。けれどもあくまで想像力が必要です。 文も、いささかややこしい筋立てを、わかりやすくすっきりまとめているように思います。 絵本ということで、図書館でも絵本コーナーにあったのですが、あまり小さい子には絵の意味も話の意味もちょっとわからないだろうなと思います。 これ、いくつくらいから理解できる話なのだろうか・・・? 伊右衛門は岩を疎ましくは思っていても、実は自分から思い立って薬を盛ったわけでも岩を手に掛けたわけでもありません。伊右衛門を見初めた孫娘(お梅)を不憫に思った祖父(喜兵衛)のよこしまな企みに、ある意味、成り行きで乗った形になっています。そういう点では「小悪党」的な匂いもします。 ただ、自分もその悪に抵抗せずにむしろすすんで染まっていく。一方で迷いがまったくないとも言い切れず、やはり「後ろめたさ」はどこかに抱え続けているように思います。その後ろめたさをどこまでもいつまでも、岩が突いてくる、そんな物語であるようにも思えてきます。
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