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心のなかの冷たい何か
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心のなかの冷たい何か
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商品レビュー
3.4
31件のお客様レビュー
中編2編の連作。旅で知り合った女性が自殺未遂をし、彼女から「手記」が送られてきた。手記に沿った形で事件の真相を追う。叙述トリックがお見事。第1話の最後はあっけに取られ「そうかー」と唸り、第2話はさらにその手記を深く掘り下げながら真実に対峙する。けっこう重い内容だった。
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若竹七海に送られてきた、一ノ瀬妙子からの手記。彼女はガスによる植物状態になっていた。その中身は「ねえさん」へ訴えかける罪の告白であり、そこは瀬沼透の手記。最後には妙子が透を止めるシーンがあって、妙子は石井友代のことで会社に潜入していた、というところで終わる。 パニックになったけど、ここまでが妙子の手記で、第2章では七海が妙子の周りにあたって犯人を突き止めようとする。手記と人物が一緒なのに役割が違っていて混乱するけど、とめられないほど恐ろしいし、面白い。人の悪意とか自分よがりなところが出ている。救いは?
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若竹七海シリーズ二作目。 前作「ぼくのミステリな日常」の明るさとはうって変わって、 暗かった。 社内報を任され重責にあえぎながらも楽しんでいたのに対して、 今回は「悪夢のような出来事」があって その会社にいられなくなったせいなのか。 (そういえば、前作の社内報で暴かれた殺人のせいなのか?) それとも、自分が勝手に前作の中に、 バブルの香りをかいで浮かれていたのか。 とにかく退職後ひきこもっていた七海が、 突然箱根に旅に出たことから話がはじまる。 ロマンスカーの中で一人の女性に出会い、 後日彼女から手記を託されたために、 彼女が勤めていた会社に勤め始める…、 という話だと思っていた。 なので、途中で驚いて、ちょっと訳が分からなくなってしまった。 手記の中のサイコパスの自分語りは、 かなりたんたんとしていて、本当にありそうな感じで怖かった。 あとは、七海の大学時代の先輩=同級生=後輩で、 バーでのバイトを誘ってくれた力也が いい味を出していた。
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