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かるいお姫さま 岩波少年文庫133

ジョージ・マクドナルド(著者), 脇明子(訳者)

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定価 ¥704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2005/09/20
JAN 9784001141337

かるいお姫さま

¥660

商品レビュー

4

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2022/05/05

美しくて優しいメルヒェン。 「かるいお姫さま」魔女の呪いのせいで重さのないお姫さま。湖の中では重さを取り戻すことができたが、魔女の企みによって湖は干上がってしまう。王子が栓になり湖を取り戻そうとするが。 軽やかなお姫さまの声が聞こえそうな物語。重さがないだけに、悲しい気持ちや...

美しくて優しいメルヒェン。 「かるいお姫さま」魔女の呪いのせいで重さのないお姫さま。湖の中では重さを取り戻すことができたが、魔女の企みによって湖は干上がってしまう。王子が栓になり湖を取り戻そうとするが。 軽やかなお姫さまの声が聞こえそうな物語。重さがないだけに、悲しい気持ちや重々しい気持ちになることがなく、涙を流さないというのが面白い。 「昼の少年と夜の少女」少年は昼の光の中で育ち、少女は闇の中で育った。少女が月の光に出会い、少年が夜に出会ったとき、2人は何を見たか。 少女が月の光から日の中へ、少しずつ考えながら歩んでいくのに対し、少年の夜への恐怖が強いこと。勝手な魔女の子育てにも考えさせられる。 ふたつの物語はどちらも懐かしい雰囲気。マクドナルドが生み出したこれらの物語はいつの時代も読者を楽しませることだろう。いつまで経っても古びることなく、優しく包み込んでくれる。

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2021/09/29

姫の洗礼式に招待されなかった王の姉は、姫から重さを奪ってしまった。ふわふわ浮いてしまう姫は湖で泳ぐ時だけは重さを取り戻せたので、ほとんどの時間を、湖で楽しく過ごすようになった。それを知った叔母は… 魔女である叔母が悪い企みをする場面は怖いけれど、それを上回る王子さまの愛が希望をも...

姫の洗礼式に招待されなかった王の姉は、姫から重さを奪ってしまった。ふわふわ浮いてしまう姫は湖で泳ぐ時だけは重さを取り戻せたので、ほとんどの時間を、湖で楽しく過ごすようになった。それを知った叔母は… 魔女である叔母が悪い企みをする場面は怖いけれど、それを上回る王子さまの愛が希望をもたらしてくれる。

Posted by ブクログ

2021/06/02

子供の頃、日曜日の朝にやっていた海外製のテレビ番組で童話を何週かにわたって放映していました。まだ布団が敷いたままの中に潜り込んでテレビを見るのは至福の時間。  お姫さまや王子さまの出てくるお伽話やファンタジーが中心だったと思うのですが、ちゃんと覚えているのはこの『かるいお姫さ...

子供の頃、日曜日の朝にやっていた海外製のテレビ番組で童話を何週かにわたって放映していました。まだ布団が敷いたままの中に潜り込んでテレビを見るのは至福の時間。  お姫さまや王子さまの出てくるお伽話やファンタジーが中心だったと思うのですが、ちゃんと覚えているのはこの『かるいお姫さま』のみ。昔は『ふんわり王女』というタイトルでした。  呪いによって重さをなくしたお姫さまがフワフワと飛び交う様子とか、いかにも特撮なんですが全体的に絵本みたいなかわいい映像だったと記憶しています。  重力がないので物事を真剣に受け止めることができないお姫さまという、ファンタジーでありながら風刺のきいた物語。 王様がお妃に向かって「一人くらい子供を産んでくれ」というあたりとか、ジェンダー的に読むこともできそうです。 ほかの話は忘れちゃったのに本屋でこの本を見つけた時、あ、これはあのときの物語だと思い出したのは、ほかの童話とはちょっと違ったからなんでしょうね。  同時収録は『昼の少年と夜の少女』。こちらは魔女によって昼しか知らずに育てられた少年と、夜しか知らずに育てられた少女の物語。  こちらの方がより観念的で「あなたの昼とわたしの夜」なんて言葉もあったり、訳が硬すぎることもあって難しいです。こんな育て方をした魔女の闇が気になる。 元気いっぱいの少年よりも、夜の庭園の美しさを讃えたり、知的に真実に近づいていく少女の勇気が光ります。  ジョージ・マクドナルドはルイス・キャロルとも親交のある作家なんですが、今まで意識して読んだことがなかったので他の作品も続けて読んでみようと思います。 以下、引用。 王さまは、お祝いの会にみんなを招くための招待状を、全部自分で書きました。そして、言うまでもなく、書き忘れをしでかしました。  そんなときお姫さまは、笑いの精になったかのように笑いますが、ただ、その笑いには何か足りないものがありました。それが何だったのか、私にはうまく言えません。あるいはそれは、悲しむことのできる人にしか出せない、細やかなニュアンスのようなものかもしれません。とにかくこのお姫さまには、「ほほえむ」ということはなかったのです。  たぶんお姫さまにとっていちばんいいのは、恋に落ちることだったでしょう。しかし、重さのないお姫さまとしては、落ちろと言われても困りますし、落ちることができるくらいなら、そもそも何も困ることはなかったわけです。お姫さま自身が恋というものについてどう思っていたかというと、世の中にはそんな蜂の巣があって、落ちると甘い蜜とするどい針の両方にぶつかるなどということは、夢にも知りませんでした。  この王子さまが、そんなに完全な相手を求める権利があるほど完全な人だったのかと聞かれても、私にはなんとも言えません。  フォトジェンは横柄に言いました。男というのはみんなこんなふうに横柄で、女の人に教えてもらわないかぎり、決して直らないものなのです。  いいえ、それどころか、よく考えてみると、いま見ているこの姿のほうが、この小さな生きものの本来あるべき姿に近いのかもしれません。なぜなら、全体の形が完璧に見えるのは以前も同じなのですが、いまは各部分がそれぞれに完璧で、その完璧さによってそれぞれの部分がうまく結びつきあって、全体としてより高い完璧さに達しているからです。  君のきれいな目が見えるのだって、その中に光があるからなんだよ。その光のおかげで、ぼくは君の目を通して、まっすぐに天国までも見ることができるんだ。君の目は、空の彼方の天国にむかって開いている窓なんだね。星はそこで作られてるのに違いないと、ぼくは思うよ。

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