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メタフィジカル・パンチ 形而上より愛をこめて 文春文庫

池田晶子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2005/02/09
JAN 9784167679323

メタフィジカル・パンチ

¥220

商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

ついサービス精神を発…

ついサービス精神を発揮して、言わずともよいことを言ってしまったと後で自己嫌悪に陥るから、インタビューは嫌いだと著者はいう。しかし自ら書かれたこと、さまざまな記事から浮かび上がる姿は、作者亡き今、伝説のように湧き上がってくる。同姓の女優がおり、写真集を間違って買わないように(ファン...

ついサービス精神を発揮して、言わずともよいことを言ってしまったと後で自己嫌悪に陥るから、インタビューは嫌いだと著者はいう。しかし自ら書かれたこと、さまざまな記事から浮かび上がる姿は、作者亡き今、伝説のように湧き上がってくる。同姓の女優がおり、写真集を間違って買わないように(ファンなら別ですが)しなければならないが、作者がJJの読者モデルを行っていた、という事実からすると、あながちその誤解は仕方ないのかもしれない。そんな情報を頭に入れながらこの本を読むのも一興、ではないかな?

文庫OFF

2010/05/28

木田元氏が書く本書の…

木田元氏が書く本書の解説は見逃せない。インタビューでつい言わぬでもいいことを言ってしまう、といって落ち込んでいた人のいい池田さんの、学生時代からの数年が鮮やかに垣間見える気がするからだ。木田氏は哲学の教え子として、いわば娘をみるような気持ちで池田さんの仕事を見ているのがわかる。ま...

木田元氏が書く本書の解説は見逃せない。インタビューでつい言わぬでもいいことを言ってしまう、といって落ち込んでいた人のいい池田さんの、学生時代からの数年が鮮やかに垣間見える気がするからだ。木田氏は哲学の教え子として、いわば娘をみるような気持ちで池田さんの仕事を見ているのがわかる。また本書には小林秀雄への手紙が入っている。池田さんの著作を読むことで、僕も小林秀雄に出会えた。高校生時代にあの密度の濃い文章に歯がたたず、それ以来接していなかった小林の文章のすばらしさを教えて貰えたのは、本当にありがたい。”池田さん

文庫OFF

2021/03/11

著者が雑誌『諸君!』に連載した哲学的人物批評のほか、著者が敬愛する小林秀雄に宛てて書いた手紙の形式の文章などを収録しています。 『諸君!』という雑誌の読者は、おおむね著者のいう「この世のこと」に関心を寄せていると考えられますが、著者はそうした読者を相手に「この世のこと」を丸ごと...

著者が雑誌『諸君!』に連載した哲学的人物批評のほか、著者が敬愛する小林秀雄に宛てて書いた手紙の形式の文章などを収録しています。 『諸君!』という雑誌の読者は、おおむね著者のいう「この世のこと」に関心を寄せていると考えられますが、著者はそうした読者を相手に「この世のこと」を丸ごと宙づりにするところに「哲学」の意義を見ようとしており、そうした問いかけをしないではいられない者のまなざしで、評論家やエセ哲学者たちに舌鋒鋭い批評を投げかけています。とはいっても、高みに立って俗世間的な価値観を切り捨てるのではなく、「この世のこと」の「外」のまなざしが純粋に示されていて、清潔な印象を受けました。 個人的には、養老孟司の「唯脳論」に対する著者の批評がきわめて的確で、おもしろく読みました。養老はしばしばわれわれ人間の認識活動を脳の機能であるという発言をおこなっており、その立場を物的一元論の一種とみなすような解釈を招いているのですが、著者は養老が東大を退官したさいに述べた「私が教えるのは、死体とはなにか、である。その答えは、じつは私だ、というものである」ということばに注目し、「唯脳論は、唯心論を唯物的に語るための方法である」と主張します。こうした著者の理解は、ベストセラーになった『バカの壁』(新潮新書)に引き継がれる養老の構造主義的な発想の根幹をいいあてており、たとえば大森荘蔵の唯脳論についての理解に比してもすぐれたものであるように思われます。

Posted by ブクログ

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