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林芙美子 放浪記
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林芙美子 放浪記
¥1,650
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商品レビュー
4.5
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
NHKのテレビドラマで放浪記を見ました。 林芙美子の青春を書いたと読むこともできる。 再びNHKで取り上げられ、J ブンガクの7月に放送された。
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森まゆみさん苦心の「原典・改造社版」復活! 普及している新潮文庫版は後からどんどん手が入れられていてパンチに欠ける。 やっぱりビンボーなカフェの女給文士のデビュー作ったら、このくらいイキオイがなきゃウソでしょう(笑)。 読みながら、私はふと、同じ苗字でコピーライターで「○○○○...
森まゆみさん苦心の「原典・改造社版」復活! 普及している新潮文庫版は後からどんどん手が入れられていてパンチに欠ける。 やっぱりビンボーなカフェの女給文士のデビュー作ったら、このくらいイキオイがなきゃウソでしょう(笑)。 読みながら、私はふと、同じ苗字でコピーライターで「○○○○を買っておうちに帰ろう」で一発当てた田舎もん(ごめんね)で、最初信じられないくらい地味な苦労をした反動か、上昇志向がすごく強い女性作家のことを思い出していた。 芙美子の夫は売れないけど「画家」、林某の夫は「東大卒」。 芙美子の養子は学習院、林某は高齢出産で子作りのいきさつを夫が書かれ。 さすがに昔アグネスと論争しただけあって、表舞台には出てきませんが、お子さま。 林芙美子は私が唯一「新潮社文学アルバム」を持っている作家である。 亡くなったとき葬儀委員長の川端康成が 「故人はいろいろありましたが、あと数時間で灰になってしまうのでゆるしてやって下さい云々。」 というようなことを述べた、激しい女性作家でもあった。 なにしろ来る仕事全部断らないので、新人はお茶を挽くのである。 「新人つぶし」と誤解されたとしてもいたしかたない。 「女流作家」の間口は狭く、文士は基本的に男性中心の時代だったのだ。 その「女流枠」をゆずらないのだから、敵も多かったろう。 しかし、私はこの本の「淫売婦と飯屋」で泣かされてしまうのである。(食い意地が張っているから・笑) 十銭玉いっこだけを握りしめて飯を食いに来る「ドロドロに汚れた」労働者。 十二銭でごった煮定食を食べる芙美子。 なんだこれは、ゾラの「居酒屋」じゃないか。 冒頭の、のヒロイン・ジェルヴェーズの披露宴じゃないか。 ウサギの丸焼きが出たとき笑いながら「ドブのウサギ(ネコ)じゃないだろうな!」と料理人にからむ極貧の人々。(「居酒屋」に関しては今手元に本がないので間違っているところもあるかもしれないが) 森光子の「放浪記」で、でんぐりがえりを観ておけばよかったと悔やむ私である。 (2010/08/14現在、森さんはまだお元気ですが、ドクターストップがかかりました)
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内容(「BOOK」データベースより) 私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない―一生に一度しか書けない進行形の“青春の書”、林芙美子『放浪記』改造社版(昭和5年刊)をここにおくる。 内容(「MARC」データベースより) 林芙美子の自由な生き方、個性の真骨頂である「放浪記」...
内容(「BOOK」データベースより) 私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない―一生に一度しか書けない進行形の“青春の書”、林芙美子『放浪記』改造社版(昭和5年刊)をここにおくる。 内容(「MARC」データベースより) 林芙美子の自由な生き方、個性の真骨頂である「放浪記」を、改造社版(昭和5年刊)をテクストに、明治、大正、昭和期の人物エッセイに定評のある森まゆみが、その異同を明らかにする一冊。
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