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キメラの繭 長編推理小説 光文社文庫

高野裕美子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社/
発売年月日 2004/02/20
JAN 9784334736316

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2004/08/29

神津大学研究所でウイルス研究の助手をする立科涼子は、弟・和樹の突然の死に愕然とする。アナフィラキシーショックの疑いがあり原因はアレルギーだと言われていたが、対面した和樹の遺体は赤い湿疹に覆われ、水泡が出来、皮が剥がれ、やけどのような様相になっていた。 生命保険会社の調査員である和...

神津大学研究所でウイルス研究の助手をする立科涼子は、弟・和樹の突然の死に愕然とする。アナフィラキシーショックの疑いがあり原因はアレルギーだと言われていたが、対面した和樹の遺体は赤い湿疹に覆われ、水泡が出来、皮が剥がれ、やけどのような様相になっていた。 生命保険会社の調査員である和久井は橘英夫の奇妙な死に方に疑問を持ち調査をしていた。保険会社のデータバンクに侵入した和久井は12件の死亡診断書が消されている事実を知る。 和樹の死因に疑問を持ち続ける涼子は独自でその原因を調べようとしていた矢先、研究室のマウスが原因不明で大量死する。 専門用語がちらほらと出てきて、判りにくい部分もありますが面白く読めます。 和樹の死因に端を発して進んで行くのはいいのだが、その死因が明確にされないのが気になるかな。ラストはこの手の話によくある終り方なので、別段驚きはしないです。というか、これが無かったら寂しいし(笑) モチーフの一つであるカラスを上手く使ってるという感じはしました。特に後半部分の使い方は好きかも。「なるほど、このトラップの布石でしたか」という具合で上手く使ってあります。 これを読むと遺伝子組み換えというのは安易に手を出してはいけない世界だと感じたり。遺伝子ってのはやっぱり神の領域ですかね。

Posted by ブクログ

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