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ウェイクフィールド/ウェイクフィールドの妻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2004/10/30 |
JAN | 9784105449018 |
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ウェイクフィールド/ウェイクフィールドの妻
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夫が突然家を出て、誰にも知られず近所に20年以上住み、また何事も無かったように帰宅する不思議な物語。 ウェイクフィールドは自分がいなくなると妻や周りの人がどうするか興味があった。しかし、誰も騒がず淡々と日常が進む。 人の存在って、案外すぐ忘れ去られてしまうものかもしれない。寂しくて怖い事だけれども。それならば、どう生きれば良いのか。 ホーソーンの「ウェイクフィールド」は20頁の作品にも関わらず、様々な作家に影響を与えた。 「〜の妻」は、妻視点でベルティが書いた作品。こちらの作品は、少し救いがあるように感じた。
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ホーソーンの「ウェイクフィールド」を 奥方サイドからみたら・・・って設定です。 小説を映画化すると、原作にない登場人物が増えてたりしますが、あんな感じもあり。 ただ、これ、オースターの「幽霊たち」、そっくり。文章の感じとか。 そもそも「幽霊たち」は柴田元幸が訳してて、この本...
ホーソーンの「ウェイクフィールド」を 奥方サイドからみたら・・・って設定です。 小説を映画化すると、原作にない登場人物が増えてたりしますが、あんな感じもあり。 ただ、これ、オースターの「幽霊たち」、そっくり。文章の感じとか。 そもそも「幽霊たち」は柴田元幸が訳してて、この本の「ウェイクフィールド」も柴田訳なので(「ウェイクフィールドの妻」はスペイン語なので別の方)とっても変な感じ。。。 途中、牧師の求婚あたりから、えーラブ・ロマンスに持っていくんかいーと焦ったけど、そんなことなかった。セーフ。ベルティさん、アルゼンチン人ということなので、密かにマジックリアリズムへ流れるかと期待していたけど、そういうことはありませんでした〜
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■ホーソーン 『ウェイクフィールド』 不思議な話だったー。 社会システム、疎外された男。 珍事を分析する視点の語りが面白かった。 社会には欠けた役割を補う働きがある。 人の心にも、欠けた状態から立ち直ろうとする働きがある。 自分がいなくても世界は回るのだ。 おかげで、一度離れ...
■ホーソーン 『ウェイクフィールド』 不思議な話だったー。 社会システム、疎外された男。 珍事を分析する視点の語りが面白かった。 社会には欠けた役割を補う働きがある。 人の心にも、欠けた状態から立ち直ろうとする働きがある。 自分がいなくても世界は回るのだ。 おかげで、一度離れたら戻るに戻れなくなった男の話。 「人の愛情に亀裂を生じさせるのは危険である。それが大きく、幅広く開いてしまうからではなく、あっという間にふたたび閉じてしまうがゆえに!」 孤独というよりは、疎外感を感じた。 親しい人はそこにいるんだけど、輪から外れているという。 離れてからの彼の新しい体系というのは、疎外者としての体系なのだろうか。戻りたい意志と、戻りたくない意志と、戻れないという意志と。 離れてからも「戻るところ」が起点となって葛藤しているから、他の役割(隠者等)を背負うこともなかったのだろうか。もし背負っていたら、家に戻らなくても良くなってしまったかもしれない。 でも結局最後はまた迎えられたらしい。 そこが面白いし深みがある。 実際の話でも有り得そうだもんなあ、奥さんよく許したな、とは思うけど。愛情の亀裂というのは、塞がったあとでも柔軟性があるのかな。 有機的で混沌としてるなあ。 『妻』はまだ未読!
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