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私の聖書物語 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2003/06/25 |
JAN | 9784122042247 |
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私の聖書物語
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
私の聖書物語◆イエスの誕生◆クリスチャンであること◆モラルについて 著者:椎名麟三(1911-1973) 解説:佐古純一郎(1919-)
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神を信じる者には、神を疑い、ためす権利がある ゴルゴダのイエスだって「エリエリレマサバクタニ」と悲鳴をあげた エリエリレマサバクタニ すなわち、「主よなぜ私をお見捨てになるのですか」だ イエスは、みずからの復活を預言によって知っていた にもかかわらず、死の間際になって迷ったのだ ...
神を信じる者には、神を疑い、ためす権利がある ゴルゴダのイエスだって「エリエリレマサバクタニ」と悲鳴をあげた エリエリレマサバクタニ すなわち、「主よなぜ私をお見捨てになるのですか」だ イエスは、みずからの復活を預言によって知っていた にもかかわらず、死の間際になって迷ったのだ すべては幻にすぎなかったのではないか?と ニーチェよりもずっと先に、イエスは神に疑義を呈していたわけだ しかしイエスは三日後復活した 唯物論的観点から、そんなの嘘だと言う人はいるだろう 基本的に、この本はそういう主張に立脚してます しかしそれでもなお神を信じずにはやりきれないこともあって その点、人間は自由な存在なのだ 逆にこうも言える イエスは、そうしてみずから神を疑ってみせることにより すべての人の弱さを肯定したのだと ぺテロ、ヤコブ、ヨハネら逃げ出した者たちも イエスを売り渡したユダも すべて信仰を維持できなかった者たちであるが それは要するに、イエスの奇蹟を目にしてもなお 半信半疑だったということだ しかし預言者ならぬ人々が神の存在を信じきれないのは むしろ当然のことといえる それに対してイエスの提示した答えが「エリエリレマサバクタニ」 そういうことではないだろうか そこまでイエスを追い込んだのは 暴力と観念と倒錯の問題、だと思う 椎名麟三という人はもともと共産党員だった
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キリスト教はよく分からんが、そこに「神」を感じるというのは、宗教の垣根を超えた基本だろう。キリスト者の作者が街を歩き、生活して感じたこと。そこに神の教えを私的解釈でのせてゆくエッセイ。基本、この人の小説の方が好きなのだが、ものの捉え方、感じ方は相変わらずのハイセンス。
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