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大学病院が患者を死なせるとき 私が慶応大学医学部をやめない理由 講談社+α文庫

近藤誠(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2003/09/20
JAN 9784062567787

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商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

医学界の常識や権力に…

医学界の常識や権力にたった一人で戦う医師の物語。

文庫OFF

2010/05/28

大学病院の裏側にある…

大学病院の裏側にある事実の一面を知ったという感じがする。患者は医者に診られるときにも少しは知識を持っていた方がいいのかもしれない。

文庫OFF

2024/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

30年以上前のこととはいえ、がんに対する医療行為の無惨に、読んでいて苦しくなってしまう。 癌を切除する手術によって、体力が低下し、免疫力が低下し、傷口から入った細菌により感染症になったり、傷口が壊死したり。 実は手術なんてしないほうが生存率が高くなる、と。 現在はまた医療技術の向上や、有効な抗がん剤などで、必ずしも開腹手術に頼らない治療になっているけれど、もしかすると私が知らないだけで、今でも不当な治療で苦しんでいる人がいるかもしれないと思ったら、ちょっと耐えられない。 友だちが乳がんの再発で、現在辛い治療中なのでよけいに。 著者が患者ファーストで考えるのは、今でいうQOL(クオリティ・オブ・ライフ)。 癌を切除すればいいってものではない。 がん検診だって、手間とお金をかけて、さしたる効果はない、という。 だけど、私自身がん検診でがんが発見されて切除した身なので、「こんなひどい目にあった人がいる」事例が次々と紹介されると、ショックがないとは言えない。 そして、抗がん剤より体の負担が軽いホルモン剤を服用し続けているけれど、薬の副作用で骨粗しょう症になり、その治療薬の副作用で、いま大変胃があれている状態である。 癌は、切ったら終わり、ではないのだ。 そこからの治療が長くてしんどい(場合が多い)のだ。 だから、自分がこのような状態になったらどうしようと思うと、やっぱり不安だ。 今は元気なはずなのに。 ”副作用のことを考えて悩めというのは高望みかもしれない。しかしそれでも、副作用が生じたときに後悔しないためには、患者は自分で考え、よく納得してジャンプする必要がある。” と言われても、やっぱり信頼しているお医者さんにお任せしたいと思う。 余計なことを言ってお医者さんを煩わせるより、気持ちよく治療してほしいという思いがある。 私は今現在、行われた治療に後悔はしていないけれど、再建した胸への違和感は思った以上で、未だに寒い日が続くと胸にプラスチックのお椀のようなものをかぶせているような異物感が気になってしょうがない。 手術後しばらくしたら、傷の痛みなんてなくなると思っていたから、こんなふうに感じるとは全く思っていなかった。 だけど、自分の体にメスを入れて、自主的に重症状態になるのだから、後遺症が残って当たり前なんだな、と自分に折り合いをつけている。 全然話は変わるが、著者がロスアラモスに留学した時の記述。 ”町には、研究員や職員とその家族、オヨに彼らを目当てとする商業関係者しか住んでいない。親たちの職業を反映してか、子供たちの平均学力は全米トップクラスで、戸締りをしないで寝ても安全だといわれた。” 30年ほど前、茨城県つくば市に住んでいたことがあって、まさしくこのような研究者と公務員しかいない町だったけれど、痴漢や変質者が多くて、とてもじゃないけど安全ではなかった。 変質者に襲われたら「助けて~」ではなく、「火事だ~」と叫べ、と学校で教えるくらい。 「助けて~」だと係わりになりたくない人は聞こえないふりをすることがあるけれど、「火事だ~」だと必ず様子を見に来るから。

Posted by ブクログ

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