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ミレー『晩鐘』の悲劇的神話 「パラノイア的=批判的」解釈

サルバドールダリ(著者), 鈴木雅雄(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 2003/01/30
JAN 9784409100172

ミレー『晩鐘』の悲劇的神話

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2010/06/03

ミレーの「晩鐘」にカマキリの交尾と共食いを見出すダリ。徹底して個人的なパラノイア的ダブルイメージで「晩鐘」を読み解くダリの手法に、シュルレアリスムに不慣れな者としてはただ呆気にとられるばかり。ただ、この一連の批判的妄想にダリは再三にわたり客観性を求め、他者(もっぱらブルトンがこれ...

ミレーの「晩鐘」にカマキリの交尾と共食いを見出すダリ。徹底して個人的なパラノイア的ダブルイメージで「晩鐘」を読み解くダリの手法に、シュルレアリスムに不慣れな者としてはただ呆気にとられるばかり。ただ、この一連の批判的妄想にダリは再三にわたり客観性を求め、他者(もっぱらブルトンがこれを務めたらしい)による同意若しくは承認を引き出すためのことさらの挑発的ディスクールだとすれば、僕らはこれに真剣に向き合い批判的に読まなければならない。実にしんどい。

Posted by ブクログ

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