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万葉集の歌を推理する 文春新書

間宮厚司(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2003/08/20
JAN 9784166603329

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2004/09/25

 書き出しが素晴らしい。万葉集がひらがなもカタカナもない時代に成立した書物であることを紹介したのち、万葉仮名の原文を読むとユーモラスな書き方に驚かされることがあると言って、具体例を出すのだが、その例がいい。  例えば、「憎くあらなくに」のニククを「二八十一」と書く。これは、かけ算...

 書き出しが素晴らしい。万葉集がひらがなもカタカナもない時代に成立した書物であることを紹介したのち、万葉仮名の原文を読むとユーモラスな書き方に驚かされることがあると言って、具体例を出すのだが、その例がいい。  例えば、「憎くあらなくに」のニククを「二八十一」と書く。これは、かけ算の「九九」を知っていた証拠。  九九の起源がそんなにも古いことに驚くと同時に、当時に歌人の言葉遊びに笑みが漏れる。 ここで同じ「まえがき」からクイズを引用してみよう。「山上復有山」はなんと読むだろう? 答えは「出で(いで)」出るという字の構成が「山の上にまた山がある」と捉えた表記なのである。他に面白かったのは、恋(コヒ)という字を当てるのに、「孤悲」という字が使われていて、これは上手いと感心した。  こういうことを紹介されると、読めるはずもない原文を眺めてみたくなる。  このように全文漢字、しかも捻った表記も飛び出す万葉集は、平安時代、すでに難しい物となっていた。951年には、村上天皇が、万葉集を読むためのプロジェクトチームを結成している。以来、千余年、万葉集は研究を重ねられているのだが、それでもまだ未解決の問題が残されている。中にはどう読んだらいいのか分からない歌も存在するらしい。本書ではそうした、どう読んだらいいのか分からない歌を二首取り上げ、合理的な訓みの解釈を提示するとともに、これまで軽い扱いを受けていた表現の類似した歌=類歌の問題を取り上げ、わずかな違いによって、二つの歌がどれくらい違う意味になるのかを論じている。  一般書を書き慣れた筆者ではないので、生真面目な謎解き一本槍ではあるけれども、論の進め方が非常に合理的かつ説得力に富んでいるため、一字の違いに気を配ることの重要性と、それによって歌が見えてくるスリルを追体験することができる。とっつきにくくはあるけれど、良書だと思う。

Posted by ブクログ

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