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サブカルチャー反戦論 角川文庫

大塚英志(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2003/08/25
JAN 9784044191177

サブカルチャー反戦論

¥220

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

手軽で接しやすいサブ…

手軽で接しやすいサブカルチャーを反戦に使用するのは効果的かもしれませんね。

文庫OFF

2013/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年の憲法記念日の憲法改正論議を見て、昔買って積読していたこの本を取り出してきて読んだ。  作者がこの本を書いたのが、9・11直後の2001年から2003年の間。 憲法原理主義を自称する作者が、自分の連載する角川のアニメ雑誌にあえて通常の連載を休載して9・11とその後戦争に突入せんとする社会を問うたのは、文学や論壇が沈黙し、本来の役割を果たしていないからという。思想家としてではなく一人の有権者として、「戦争は嫌だ」と声にすることを自分の読者層である若者に語る。  この本を読むと、憲法改正論議が確実に現実化しつつある今日でも、この10年前の時点と状況は全く変わっていないのではないか、と思わされる。  僕は、「サブカル」の定義がよくわからない。本来は通過儀礼として存在するカルチャーが、一部の「大人になりきれない大人」のために存在しているように思っている人も多いと思う。しかし、作者は、手塚治虫などは同時代的には相手にされていなかったのに当たり前のように戦争などの社会問題を題材にしていたのに対して、現代の小説やアニメが社会問題のメタファーであることを拒み、何も反映しないファンタジーに徹していると述べる。  ここで主張されていることは、宇野常寛の村上春樹論でも述べられていることだ。実際大塚自身も、海辺のカフカを引いて、村上春樹が認めたイデオロギーの転向としての「身体論」=「何も象徴しないファンタジーが現実を糾す」言説の危険性を述べる。物語や思想が色を失い、科学的な描写ばかりがリアルになり、ファンタジー性が徹底される。  論壇は、「戦争は嫌だよ」だという「実感」を足場にして公共化する言語を提供できていなかった。だから、作者は語りかけることによって、「一人一人が、周りの人とこの問題を言葉で語ろうよ」と訴える。私は、ここにサブカルの強みがあると思った。ハイカルチャーはサブカルを「無視」できるが、サブカルチャーはその膨大な知識を足場にしている。そして、ある一部のエリートを除けば、子供たちは大衆的サブカルチャーから「自分の物語世界」を広げていくというのは抗いようのない事実である。(そういう意味では、児童文学や絵本、童話の持つ意味もまた、考えねばならない。) 最後に、印象に残った一節。 資本主義のシステムと民主主義のシステムを正しく機能させる足場は、やはり目の前にいる誰かとの日々のやりとりであるべきだ。

Posted by ブクログ

2006/05/11

読み終わり。今回のは、今まで読んだ角川文庫から出ている著作のなかでは、いつもよりかなり強く訴えている内容だったと思う。彼の言説はそのひねくれているところなども含めて好きなので、読んでて面白かった。少々読むのが遅すぎた感があるけれどね…。

Posted by ブクログ

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