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岩倉使節団『米欧回覧実記』 岩波現代文庫 学術92
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2002/12/13 |
JAN | 9784006000929 |
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岩倉使節団『米欧回覧実記』
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岩倉使節団『米欧回覧実記』
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
明治6年政変で袂を分けたものが使節団の経験にある。維新後日本の国家建設方針を決めたといっても過言ではないその経験を使節団の足取りとともに追体験していく。 米英の工業的、資本主義的な進歩を遥か遠くに見ながらも、日本のとるべき現実的方針として後進プロイセンを範にとる判断をした。日本の...
明治6年政変で袂を分けたものが使節団の経験にある。維新後日本の国家建設方針を決めたといっても過言ではないその経験を使節団の足取りとともに追体験していく。 米英の工業的、資本主義的な進歩を遥か遠くに見ながらも、日本のとるべき現実的方針として後進プロイセンを範にとる判断をした。日本の国内事情を考慮すると、使節団に参加した同時代の人々の気持がわかる気がする。
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2002年刊行。維新後の岩倉遣欧使節団の足跡につき、記録(米欧回覧実記)を引用しつつ解説したもの。判りやすい文章で、引用も簡潔かつ明瞭である。米英との隔絶を自覚しつつ、相対的に近しい独を目標としただけでなく、ベルギー・デンマークの小国の有様にも目を向けたことがわかる。そして「大久保ないし伊藤政権の権力の特質は、米欧回覧の体験と調査を踏まえたものであり、決して単純な絶対主義概念のみで規定できない。弱肉強食の欧州国際政治を目のあたりにしつつ、近代日本の国家像や近代天皇制が形成された」。これが本書の要約だろう。
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・岩倉使節団を訪問別(アメリカ、先進ヨーロッパ、後進ヨーロッパ、小国)に分けて評価する切り口が興味深い。 最初から、プロシア型を目指していたわけでなく、客観的に同じ目線でこのグループ郡を評価していた事実が良く分かる。 ・忘れてはならないのは、北欧などの”小国”を訪問していること。...
・岩倉使節団を訪問別(アメリカ、先進ヨーロッパ、後進ヨーロッパ、小国)に分けて評価する切り口が興味深い。 最初から、プロシア型を目指していたわけでなく、客観的に同じ目線でこのグループ郡を評価していた事実が良く分かる。 ・忘れてはならないのは、北欧などの”小国”を訪問していること。『小国が大国の間に介在して自主をまっとうすることができるのは、その国民性が「強剛」で、生業に励み、国を愛し、「不撓の精神」を持っているから。使節団は、これら小国の「自主の気概」に感じ入っているのである。』 ・ビスマルクとモルトケからの影響といえば、『万国公法よりも力の論理』の認識。確かに幕末の薩長についても『万国公法』への呪縛があった。
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