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流沙の塔(下) 新潮文庫

船戸与一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2002/12/01
JAN 9784101343174

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流沙の塔(下)

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商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

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2010/05/28

迫力ある筆致に圧倒さ…

迫力ある筆致に圧倒されて一気に読んでしまいました。船戸さんらしい血の熱さと心の虚しさを強く感じる作品でした。

文庫OFF

2021/07/20

日本人が書いたとは思えないほど、スケールの壮大な作品だった。ラスト タクラマカン砂漠の風景が映画の様で・・文字通り、誰もいなくなった・・国姉まで‥絶句! 新疆ウィグル地区に蠢く2つの組織。どちらも根元は腐りきっており、薬に群がる権益でどうにでも動くような輩ばかり。章ごとに、スポ...

日本人が書いたとは思えないほど、スケールの壮大な作品だった。ラスト タクラマカン砂漠の風景が映画の様で・・文字通り、誰もいなくなった・・国姉まで‥絶句! 新疆ウィグル地区に蠢く2つの組織。どちらも根元は腐りきっており、薬に群がる権益でどうにでも動くような輩ばかり。章ごとに、スポットが当たったエリアごとに、トカレフで、刀でスパッツ・・血しぶきが飛び、「何がおきたのか解らぬかの如く」みひらいた穴のような眼 バラの花で飾り立てた3人の女の死体は単なる序章だった。 ロシア女の白い肌とバラ・・これも絵画的。 ウィグル語で「死の世界」を意味すると言われるタクラマカン砂漠。ラスト、自身の立ち位置が反転する国姉が呟く「うえに飛鳥なく、下に走獣なし』も似た表現。 そして標題「流沙の塔」も作品中2回、説かれている・・≪芥子に頼るは流沙に塔を建てるがごとし≫・・役に利権を求めて滅ぶことを東晋時代に謳われている。 林春も恋人パムラの将来を想い、≪遺跡に散らばるラクダの白骨・・峰から身を投ずる死んだ古代の恋人同士≫の幻を見ている。 凄い作品だった!

Posted by ブクログ

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