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きれいな絵なんかなかった
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きれいな絵なんかなかった
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
幼い子どもの目線で書かれた手記も少ないのでは。しかも家族全員ホロコーストを生存しているため、ドイツ敗戦後の歩みも興味深い。
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絵本画家アニタ・ローベルの自伝。 裕福なユダヤ系ポーランド家庭に生まれた「わたし」が5歳のときに第二次世界大戦が開戦。父さんはロシアへ逃亡、母さんは非ユダヤであるという偽造書類をもっており、「わたし」と弟はばあやにかくまわれポーランド各地を点々とします。敬虔なカトリック信者である...
絵本画家アニタ・ローベルの自伝。 裕福なユダヤ系ポーランド家庭に生まれた「わたし」が5歳のときに第二次世界大戦が開戦。父さんはロシアへ逃亡、母さんは非ユダヤであるという偽造書類をもっており、「わたし」と弟はばあやにかくまわれポーランド各地を点々とします。敬虔なカトリック信者であるばあやは、キリストを殺めたとユダヤ人を嫌悪しているにもかかわらず2人を見捨てずに献身的にかばい続けますが、5年目にとうとう捕まって姉弟は強制収容所へ。飢えと病気に苦しみながら終戦を迎え、スウェーデンへ送られ、療養をし、父母と再会します。 祖国ポーランドではカトリックが主流でユダヤ人差別が歴然とあり、ずっと自分が「汚らしいユダヤ人である」と思いこんで成長した主人公が、スウェーデンでの生活でその呪縛から解放された様子が哀しく切なくなりました。 最善の方法だったのかもしれませんが、両親がばあやに子供を託しっきりで、それでいいのか?と思いました。 少女時代の写真にあるリボンをつけたローベルが彼女の描いた絵本『アンナの赤いオーバー』の少女とそっくりだと思います。
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