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“民主"と“愛国" 戦後日本のナショナリズムと公共性

小熊英二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新曜社
発売年月日 2002/10/31
JAN 9784788508194

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商品レビュー

4.7

32件のお客様レビュー

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2022/11/27

本書の内容は、あとがきからそのまま引けば「戦後日本のナショナリズムと「公」にかかわる言説が、敗戦直後から1970年代初頭までにいかに変遷してきたかを検証したものである。結果として本書は、丸山眞男、大塚久雄、竹内好、吉本隆明、江藤淳、鶴見俊輔など主だった戦後知識人の思想を検証したば...

本書の内容は、あとがきからそのまま引けば「戦後日本のナショナリズムと「公」にかかわる言説が、敗戦直後から1970年代初頭までにいかに変遷してきたかを検証したものである。結果として本書は、丸山眞男、大塚久雄、竹内好、吉本隆明、江藤淳、鶴見俊輔など主だった戦後知識人の思想を検証したばかりでなく、憲法や講和問題、戦後歴史学、戦後教育、安保闘争、全共闘運動といった領域までをも視野に含めるものとなった」(p.951)。 引用頁が示すとおり、900頁を超える大著。戦後の約四半世紀の、知識人やふつうの人々のあり方も含めて、リーダビリティを保持しながら丁寧に描かれていて、ゆっくりと楽しく読んだ。 描かれる人物たちに対する作者の評価は様々で、そのなかでも好意的に描かれたもの(安保闘争、鶴見俊輔、小田実、竹内好など)には共感を持ち、関連する本を読みたいと思った。不正確な言葉になるのだけれど、私なりに共感をもったのは、彼らは戦争体験を単純化せず、加害と被害の折り合わさったものを、なるだけ保持しながら思考しているところだったように思う。 あとがきに、作者の父のシベリア抑留について書かれているが(これは後に岩波新書で『生きて帰ってきた男』としてまとめられ、こちらも読み応えのある本だった)、もう亡くなってしまった私の祖父も、満州〜パラオと戦地に赴いていた。戦地での話をよく聞いていたのだけれど、かれの戦争反対の言葉とともに、当時を生き生きと語る姿が記憶に残っていた。本書を読み、その折り合いのことをより考えるようになった。

Posted by ブクログ

2021/12/25

研究者でも学生でもない自分が著者の大著を読み続けるのは、著者が近代日本社会を研究し続ける姿を著書によって追体験でき、また時系列で出版されるので何か大河小説を読んでいると感じられるからだ。 この本もその後の『戦争が遺したもの』『1968』にも繋がる鶴見俊輔・小田実へのシンパシー(...

研究者でも学生でもない自分が著者の大著を読み続けるのは、著者が近代日本社会を研究し続ける姿を著書によって追体験でき、また時系列で出版されるので何か大河小説を読んでいると感じられるからだ。 この本もその後の『戦争が遺したもの』『1968』にも繋がる鶴見俊輔・小田実へのシンパシー(その前の章に置かれている吉本隆明、江藤淳との対照的な事か)や、『生きて帰ってきた男』として完成される、父謙二さんのこれまでの生き方についてに紙幅が割かれている事に著書同士の大きな連動性を感じる。 大病の後、『生きて帰ってきた男』もそうだが、『社会を変えるには』や『日本社会のしくみ』等、より今にコミットした著書が増えているので、体調に留意しつつ刺激させる研究を続けて行って頂きたい。 後、編集能力の高さが岩波の編集者時代に繋がったのかな? 現在遡って『〈日本人〉の境界』を読書中。 楽天にて購入。

Posted by ブクログ

2020/10/11

戦後75年ということで、手に取った 戦後の思想家たちの群像劇ともいえるだろう。戦争に参加したといっても、内地で食事にも困らない日々を過ごした人もいる。慰安婦の世話や上官の自殺、東京裁判に出頭したものもいる。空襲にあったといっても、本当に空襲を受けた人もいればのと、それを見ていた人...

戦後75年ということで、手に取った 戦後の思想家たちの群像劇ともいえるだろう。戦争に参加したといっても、内地で食事にも困らない日々を過ごした人もいる。慰安婦の世話や上官の自殺、東京裁判に出頭したものもいる。空襲にあったといっても、本当に空襲を受けた人もいればのと、それを見ていた人でも実感が全く異なる。ただ、戦争参加した人々は戦争中のことを伝えていなかった。それが戦後の人々へ共有されなかったことが歪みを生み、いまにも続いていることが実感できる。 また構成としては最後の章で鶴見俊輔という知の巨人と小田実という行動派の小説家をとりあげているが、著者が最後にこの二人を紹介することには、明確な意思を感じる。それはこれからの歴史に対しての希望を持ちたいとも考えていたのだろう さらに、最後のあとがきを読み終えたとき、この著書にまるで血が通うかのような感覚を覚えた

Posted by ブクログ

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