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リリイ・シュシュのすべて
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リリイ・シュシュのすべて
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商品レビュー
3.9
36件のお客様レビュー
最初に映画を観たときの、あの感情が今でも忘れられない。 胸の中に閉まっていたものをこじ開けられたような感覚。まさしく『共鳴』。14歳の感情をここまで表現できるのかと驚いた。 そんな映画版に感化され、すっかりリリイシュシュの虜となった私は小説を読むに至ったのである。 小説版と映画...
最初に映画を観たときの、あの感情が今でも忘れられない。 胸の中に閉まっていたものをこじ開けられたような感覚。まさしく『共鳴』。14歳の感情をここまで表現できるのかと驚いた。 そんな映画版に感化され、すっかりリリイシュシュの虜となった私は小説を読むに至ったのである。 小説版と映画では異なる箇所が何点かある。優越をつけるつもりはないけれども、やはり最初に見た映画のインパクトが忘れられない。しかし、小説版では映画で足りなかった説明や場面を知ることができた。 田舎の閉鎖空間で、自分の周りだけが世界なのだと感じてしまうあの焦燥感。思春期ならではの感情。自分の世界の中心、リリイシュシュ。 リリイシュシュの楽曲は不思議な魅力に包まれている。私もその魅力に魅了され、ずっと聴いてる。 Salyuさんがリリイシュシュとなっているのだが、Salyu≠リリイシュシュである。リリイはリリイなのだ。 映画が公開されてから10年後にSalyuがリリイ名義で「エテール」という曲を公開した。そこにリリイはいなかった。私の知ってるリリイは死んでしまった。 『リリイシュシュのすべて』の世界から戻って来れなくなった人は多いと思う。もう少し歳を取ればこの焦燥感から脱却できるのだろうか。今はまだこの世界観に浸かっていたい。
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夢中で、夢中で読んだ一冊 読み終わってから、何か心に空いたものの存在に気付かされた。 ー カタカタ カタカタ ー そんな音と共に、私も登場人物の一人として言葉を打ち込んでいる気がした
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
掲示板形式で物語が進むという展開は今まで読んだことがなかったので新鮮でした。題名としては「リリィ・シュシュのすべて」というより「リリィ・シュシュがすべて」と言った感じがしないでもない。前半部分は掲示板らしくいろんな人達が無秩序にコメントしていく感じがらしいなと思えたんだけど、後半部分は犯人の独白だけで、掲示板形式の意味ってないんじゃないかと思えた。まあ、独白が2ヶ月近く続けられたっていうのがリアルではあったけど。それにしても、どこまで言っても救いのない話で読んでて辛かったです
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