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定本 言語にとって美とはなにか(1) 角川文庫角川ソフィア文庫

吉本隆明(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 2001/09/20
JAN 9784041501061

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4.2

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2022/09/20

「定本 言語にとって美とはなにかⅠ」吉本隆明著、角川ソフィア文庫、2001.09.25 399p ¥700 C0195 (2022.08.24読了)(2016.05.22購入) 本の題名からは、何を論じる本なのか、見当がつきません。「言語論」「文字」「表現の仕方」「発音」…。読ん...

「定本 言語にとって美とはなにかⅠ」吉本隆明著、角川ソフィア文庫、2001.09.25 399p ¥700 C0195 (2022.08.24読了)(2016.05.22購入) 本の題名からは、何を論じる本なのか、見当がつきません。「言語論」「文字」「表現の仕方」「発音」…。読んでみてもよくわかりません。 わかった範囲でいえば、最初の方は、言語論。後半は、日本近代文学における小説表現の変遷を具体的な小説の一節を引用しながら、考察しています。 円朝「真景累ヶ淵」、東海散士「佳人之奇遇」、坪内逍遥「当世書生気質」、 二葉亭四迷「浮雲」、森鴎外「舞姫」、幸田露伴「風流微塵蔵」、 幸田露伴「五重塔」、泉鏡花「照葉狂言」、広津柳浪「今戸心中」、 国木田独歩「武蔵野」、永井荷風「地獄の花」、島崎藤村「水彩画家」、 島崎藤村「破戒」、鈴木三重吉「千鳥」、泉鏡花「婦系図」、 田山花袋「一兵卒」、森田草平「煤煙」、夏目漱石「それから」、 森鴎外「ヰタ・セクスアリス」、近松秋江「別れた妻に送る手紙」、 志賀直哉「網走まで」、谷崎潤一郎「刺青」、夏目漱石「道草」、 志賀直哉「和解」、夏目漱石「明暗」、有島武郎「カインの末裔」、 佐藤春夫「田園の憂鬱」、横光利一「蠅」「無礼な街」「頭ならびに腹」「ナポレオンと田虫」、 佐藤春夫「都会の憂鬱」、中条百合子「伸子」、竜胆寺雄「放浪時代」、 野上弥生子「真知子」、平林たい子「施療室にて」、横光利一「機械」、 小林多喜二「蟹工船」、川端康成「浅草紅団」、武田麟太郎「銀座八丁」、 谷崎潤一郎「春琴抄」、徳永直「八年制」、太宰治「満願」、 伊藤整「生物祭」、中野重治「歌のわかれ」、野間宏「暗い絵」、 椎名麟三「深夜の酒宴」、武田泰淳「蝮のすゑ」、椎名麟三「邂逅」、 坂口安吾「白痴」、梅崎春生「桜島」、原民喜「夏の花」、 織田作之助「世相」、石川淳「焼跡のイエス」、太宰治「斜陽」、 三島由紀夫「仮面の告白」、佐多稲子「私の東京地図」、大岡昇平「武蔵野夫人」、 小島信夫「小銃」、安岡章太郎「遁走」、吉行淳之介「原色の街」、 堀田善衛「時間」、中野重治「むらぎも」、三島由紀夫「金閣寺」、 深沢七郎「笛吹川」、島尾敏雄「重い肩車」 日本文学の代表的作品は、結構読んできたつもりでしたが、まだ読んでない作品がたくさんあります。70ほどの作品が取り上げられていますが、読んだのは、17作品です。4分の1ですね。 【目次】 文庫版まえがき 選書のための覚書 序 第Ⅰ章 言語の本質 第Ⅱ章 言語の属性 第Ⅲ章 韻律・撰択・転換・喩 第Ⅳ章 表現転移論 第Ⅰ部 近代表出史論(Ⅰ) 第Ⅱ部 近代表出史論(Ⅱ) 第Ⅲ部 現代表出史論 第Ⅳ部 戦後表出史論 解題  川上春雄 文庫版解説 言葉について  加藤典洋 (「BOOK」データベースより) 言語とはなにか、芸術とはなにか。そして文学とはどのような言語の、どのような芸術なのか―。『万葉集』『古事記』といった古典や現代の詩歌をはじめ、森鴎外「舞姫」、国木田独歩「武蔵野」、夏目漱石「それから」など、文学史上のさまざまな作品を豊富に引用し、具体的に分析。表現された言語を「指示表出」と「自己表出」の関連でとらえた独創的言語論の1。『改訂新版共同幻想論』に並ぶ、吉本隆明の主要著作、待望の文庫化。

Posted by ブクログ

2022/03/19

ー 原始人がはじめて現実の対象を有節音声としてえらびとったとき、発したその音声は意識に反作用をおよぼした。それは一連の意識の波紋をえがいたにちがいない。こういった一連の意識の波紋は、また一連の音声波紋として表出せられたかもしれない。これを、不完全な言語の段階での文だとかんがえれば...

ー 原始人がはじめて現実の対象を有節音声としてえらびとったとき、発したその音声は意識に反作用をおよぼした。それは一連の意識の波紋をえがいたにちがいない。こういった一連の意識の波紋は、また一連の音声波紋として表出せられたかもしれない。これを、不完全な言語の段階での文だとかんがえれば、わたしたちは、カッシラアにならって、言語の世界でいちばん簡単なのは、常識的にかんがえるような単語ではなく、むしろ文だとおもわれる。 しかし、こういう仮定にそれほど固執するわけではない。原始人たちは、海を眼のまえにはじめてみて〈海(う)〉といっただけかもしれたない。ただこう仮定したのは、一連の音声波一紋の表出が完結するためには、有節音声は、よりおおく意識の自己表出としてのアクセントで発せられるものと、指示表出として発せられるもののどちらかに傾かざるをえないことをいいたかったからだ。もちろん、言語の本質はこのふたつの面をもっているから、いずれのばあいも他を含んであらわれるといえる。 ー 想像していたより分かりやすくて面白い。 最近、ビジネス書とか地政学とかが多かったので、違うジャンルを読みたく、かなり遠めのジャンルに行きました。 とは言え、佐藤優繋がりで、マルクス主義文学論とかも出てくるので無縁ではない。 言語にとって美とはなにかを問うことは、言語と行動の問題、言語が人々に与える感情の問題、言語と戦争の問題、言語と世界内存在の問題を問うことに繋がってくる。

Posted by ブクログ

2022/01/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

画期的な言語論。 言語をウィットゲンシュタインのように本質的な起源から構想したというよりは言語を意味論的なものとし、表現形式としての単語を解体し、それを文法表現から自己表出(最も自己表出性を帯びたのは感嘆詞)と指示表出(前略 名詞)に分けている。また、彼の美意識によって日本文学から引用しながら作られた表出史なるものは文語体と話体で区別し、前者を自己表出性のある文学と区分し、それぞれ表出史に出てくる文学を解説する試みであるが、これはスゴい。しかし、一読しただけなので、私はまだ、半分も理解できてないだろう。 これは素晴らしい言語論だ。

Posted by ブクログ

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