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暴走する世界 グローバリゼーションは何をどう変えるのか

アンソニーギデンズ(著者), 佐和隆光(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ダイヤモンド社/
発売年月日 2001/10/04
JAN 9784478190432

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商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2020/04/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

まさかの20年前の書(笑)。 グローバリゼーションをどう捉え対応していくか、というのが主題。 確かに、当時、グローバリゼーションという言葉がもてはやされ、そんな世界にどう対処していくのか、って議論になってた気もするー。 と思いながら読んだ(笑)。 古いけど、ある種今も色褪せない議論が展開されている感じ。 大筋の、グローバリゼーション自体はどうもこうもしようがない、というのは、先見の明ありだし。 個人的には、伝統とは何か、というくだりが何気に面白かった。 しかし、適当に手にした本なので、こんなに有名な著者のこんなに古い本だとは思わなかった(笑)。 そして、こんな薄い、しかも書きぶりもこんなさらっとした感じで、がっつりアカデミック議論しているとは意外でした~。

Posted by ブクログ

2015/11/23

『二十一世紀における争点のひとつは、コスモポリタン的な寛容とファンダメンタリズムの対立であろう。 情報や映像が日常的に地球上をかけめぐるグローバル化した世界では、私たちはだれしも、生活様式を異にし、思考様式をも異にする人々と、ひんぱんに出会うことになる。 コスモポリタンは、こ...

『二十一世紀における争点のひとつは、コスモポリタン的な寛容とファンダメンタリズムの対立であろう。 情報や映像が日常的に地球上をかけめぐるグローバル化した世界では、私たちはだれしも、生活様式を異にし、思考様式をも異にする人々と、ひんぱんに出会うことになる。 コスモポリタンは、こうした文化のふれあいと融合を好ましいこととして歓迎する。他方、ファンダメンタリストは、それを、秩序破壊的なゆゆしきこととして警戒する。 宗教、人種的アイデンティティ、あるいはナショナリズムの名のもとに、ファンダメンタリストは、伝統を復興させ、それらを純化しようとする。そして彼らは、伝統を保守するためには、暴力に訴えることすらはばからない。』 これは1999年の著書。 21世紀に考えるべきこと、グローバリズムの本質、多様化するリスク、伝統をめぐる戦い、変容をせまられる家族のあり方、民主主義の限界及び民主主義の民主化。 こんな情勢だからこそ、出発点からきちんと考える必要があり、入り口を間違えると間違った肩入れをしてしまうのではないかと。

Posted by ブクログ

2013/03/11

「グローバリゼーションは何をどう変えるのか」と、副題にあるように、極めて今日的な課題である世界のグローバル化についての解析を試みるのが、この小冊子の目論見である。ギデンズは、5つの章を立て論点を簡潔に示している。西洋キリスト教社会に生きている訳ではない者にとっては納得できる部分も...

「グローバリゼーションは何をどう変えるのか」と、副題にあるように、極めて今日的な課題である世界のグローバル化についての解析を試みるのが、この小冊子の目論見である。ギデンズは、5つの章を立て論点を簡潔に示している。西洋キリスト教社会に生きている訳ではない者にとっては納得できる部分もあるし、そうでない部分もあるが、著者の分析は概ね公平な視点に立っていると思われる。 第一章では、グローバリゼーションが経済だけに限られた現象でないことに注意を喚起する。通信技術の発展が必然的にもたらした世界のグローバル化は、共産主義社会の崩壊を招き、富の不平等化を引き寄せた。さらにそれは国や宗教が保持していた独自の文化をもゆさぶり、否応もなく我々は「様々な変化の相乗作用の結果として、無目的かつ無原則的にできあがる秩序である」新しい世界、グローバル・コスモポリタン社会に足を踏み入れている。すでに機能停止している旧制度を捨て新しい制度を創造することで、この新秩序に対応せよと、ギデンズは言う。 次には世界が直面している多様な「リスク」について、予防原則という手だての有効性を論じながらも、環境リスクを重要視するあまり、反科学、反合理主義に陥る愚を説き、リスクへの積極的な挑戦こそが経済を活性化し、社会を改革すると力説する。 第三章では、「伝統」について検討を加えている。コスモポリタニズムに対するファンダメンタリストの盾となる「伝統」には捏造されたものが多いことを、キルトの作られた歴史から説くところはイギリス人らしいユーモアに溢れている。その一方で、ギデンズは「伝統の存在は社会を存立させるための必要条件である」ともいう。伝統が稀薄化すれば、人はアイデンティティーを自己自身の物語作りに負わなければならなくなる。その意味で、フロイトの業績を「脱伝統文化の初期の段階で求められる、自己同一性を刷新するための処方箋を確立したことにある」とする見解は興味深い。 家族を扱う第四章の結論を一言で言うなら、従来的な家族観から抜け出し、新しい家族観を認めるべきだということになろう。子どもや女性の人権を守ること、同性愛者に対する差別の撤廃など、耳新しいことは何もないが、イスラム諸国の現実を考えあわせれば、ファンダメンタリストとの闘いは避けて通ることはできないであろう。 最終章でギデンズが取り上げるのは民主主義の有効性である。健全な民主主義を三本足の腰掛けになぞらえて、政府、市場、市民社会の三つが調和がとれていることの重要性を説く。アフガン支援でNGOの参加に圧力を加える政治家のいる国は三本目の足の長くなるのを恐れて鋸で切ろうとしているものでもあろうか。国民国家の枠を超え、グローバル化された民主主義が必要な所以である。 一読後感じるのは、概説的な書物の持つ宿命として、論議が抽象的になりがちだということである。一種の信仰表明のようなものであり、著者の立つ位置ははっきり示されているが、読者は何をすればよいかは示されることはない。ただ、試薬のようなものとしては有効で、自分の論を築く上で、確かな足場を提供してくれている。因みに、個人的見解として、1、3章には共感を、4、5章は今更ながらといった感じを、2章には疑問を感じたことを付け加えておきたい。 著者のギデンズは、トニー・ブレア英国首相のブレーンとして知られる社会学者であり、サッチャリズムでもなく、従来型の左翼の手法でもない所謂『第三の道』を標榜する理論的主導者でもある。紙面の背後に浮かび上がってくるのは、確かな現実認識があり、柔軟な思考のできる、知的に誠実な学者像である。自国の経済状況や他国からどう見られているかという内向きの問題に汲々としている日本の状況を思うとき、世界に対する責任を自覚した意見を発信できる学者を首相のブレーンとして持つことのできる国民がちょっと羨ましくなった。(佐和隆光訳)

Posted by ブクログ

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