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夢遊病者の死 角川ホラー文庫

江戸川乱歩(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2000/06/10
JAN 9784041053232

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商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

乱歩を初めて読む方に…

乱歩を初めて読む方には手軽に読めて乱歩の魅力を端的に解ってもらえる一冊だと思うので、オススメしたいです。 選択が上手いのか乱歩の短編が良いのか、粒ぞろいに仕上がっていました。 編集の意図は乱歩の言う「奇妙な味」を感じさせる作品を集めることだった、とのことなので、純粋な推理小説集に...

乱歩を初めて読む方には手軽に読めて乱歩の魅力を端的に解ってもらえる一冊だと思うので、オススメしたいです。 選択が上手いのか乱歩の短編が良いのか、粒ぞろいに仕上がっていました。 編集の意図は乱歩の言う「奇妙な味」を感じさせる作品を集めることだった、とのことなので、純粋な推理小説集にはなっていません。明智君もいません(笑)ミステリから幻想小説までバリエーションに富んでいます。 恐ろしいのに惹かれてしまう乱歩世界の魅力が満載でした。

文庫OFF

2010/05/28

短編集。割と薄口の作…

短編集。割と薄口の作品が多いですが、良いです。

文庫OFF

2014/02/15

小説家江戸川乱歩(1894-1965)の作品集。乱歩の作品を読むと、読書の暗い淫楽に耽ることができる。 初期の探偵小説らしく、異常心理や暗号を好んで取り上げている。「しかし、なんの因果か私には、少しでも疑わしい事実にぶっつかると、まるで探偵が犯罪のあとを調べまわるように、あくまで...

小説家江戸川乱歩(1894-1965)の作品集。乱歩の作品を読むと、読書の暗い淫楽に耽ることができる。 初期の探偵小説らしく、異常心理や暗号を好んで取り上げている。「しかし、なんの因果か私には、少しでも疑わしい事実にぶっつかると、まるで探偵が犯罪のあとを調べまわるように、あくまでその真相をつきとめないではいられない性質がありました」こんな一言で excuse してしまえば、あとは自分の推理に没入させてしまえる作家の素朴さ・アイロニーの無さは、探偵小説黎明期ならではだろう。 「石榴」 ジャンケンのように無限遡行の決定不能だ。真実か虚構か、加害者か被害者か。ポー『盗まれた手紙』の中のジャンケンの話を挿入したのは見事だ。そして、読後もそのイメージを広げていくタイトル「石榴」も秀逸の一語に尽きる。本作品集に於ける白眉。 「赤い部屋」 倦怠は朝の光のうちにある。闇を駆逐し充満せる光の出口無き牢獄、これこそが本当の深甚なる【闇】だ。朝の光は、夜の闇の夢幻を即物へと暴露していく。朝の暴力。そして倦怠は、闇とともに、その闇を消され続けることで、どこまでも浸潤ていく。光の充満こそが、【闇】だ。「・・・、突如真昼のような電灯の光が、私たちの眼を眩惑させた。そして、その白く明るい光線は、忽ちにして、部屋のただなかにただよっていた、あの夢幻的な空気を一掃してしまった。そこには、暴露された手品の種が、醜いむくろを曝していた。・・・。「赤い部屋」の中には、どこの隅を探してみても、もはや、夢も幻も、影さえとどめていなかったのであった」。こうして彼は、他の者たちを、自分と同じ退屈の淵に突き落としたのだ。 「夢遊病者の死」 「・・・・・・何が悲しいのだ。なんということもなく、すべてが悲しいのだ」鬱屈した青年が反側輾転しながら漏らす口癖は「死んじまえ、死んじまえ、死んじまえ・・・・・・」こんな青年が現代どれだけいるか、想像して戦慄する。 「指」 たった数ページにまで切り詰められた見事なナンセンス・ホラー。 「虫(蟲)」 「・・・、十数年の歳月は、可憐なお下げの小学生を、恐ろしいほど豊麗な全き女性に変えてしまったと同時に、その昔の無邪気な天使は、」柾木の神様でさえあった聖なる乙女は、いつしか妖艶たぐいもあらぬ魔女と変じていたのである」「芙蓉のような種類の女は、二つ面の踊りと同じように、二つも三つもの、全く違った性格をたくわえていて、時に応じ、人に応じて、それを見事に使い分けるものだということを、彼はすっかり忘れていた」虫のように変態していく女への、愛憎と畏怖。女もまた、無限遡行の底無しだ。それを感得できるのは、社会からも女からも疎外された孤独な男だけだ。男だけには、その行き着くところが何処にも無いまま無間地獄へ陥っていく。女は、素知らぬ顔で浮遊している。そこから、男のあらゆる狂おしい異常性欲が創造されていく。タイトルの「虫(蟲)」は、作品のクライマックスで明らかになる。しかし同時にそれは、変態させられ続ける――現象を変態として認識するのは、飽くまで男の視線である――性を負わされた「女」の隠喩ではないか。そしてそれは取りも直さず、「女」を変態させていく「男」の隠喩であるのかもしれない。「虫(蟲)」というタイトルは、実に両義的なものではないか。神様から妖女へそして永久の美がこぼれ落ちていく物体へと変態させられ続けた女を、じっと窃視しその眼差しのみによって変態させ続けた男の物語。

Posted by ブクログ

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