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赤光 新潮文庫

斎藤茂吉(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2000/03/01
JAN 9784101494210

赤光

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2015/03/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

この書籍は、斎藤茂吉氏の歌集の一つです。 普通なら、作品が古いほうから掲載していますが、この歌集では、大正二年から明治三十八年に遡って掲載されています。 大正二年では「十四章、二百十二首」明治四十五年では「二十一章、二百四十八首」明治四十四年では「八章、百十二首」明治四十三年では「四章、四十三首」明治三十八年から四十二年までは「十四章、二百二十首」です。

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2014/02/10

この茂吉を代表する歌集には、明治38年から大正2年までの9年間の歌が収められている。白眉はなんといっても大正2年の作歌だろう。この年に詠まれたものは、そのことごとくが名歌であるといってよいが、とりわけ「死にたまふ母」を含む一連の連作短歌が強く心をうつ。「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐ...

この茂吉を代表する歌集には、明治38年から大正2年までの9年間の歌が収められている。白眉はなんといっても大正2年の作歌だろう。この年に詠まれたものは、そのことごとくが名歌であるといってよいが、とりわけ「死にたまふ母」を含む一連の連作短歌が強く心をうつ。「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳ねの母は死にたまふなり」―吉本隆明は、「写実と象徴と稀に見る均衡を獲得した」と評するが、まさに写実が象徴に達し得た成果がこれらの歌だ。また、連作によって物語を構成する方法も、人麻呂の「挽歌」を想起させつつ、まことに哀れ深い。

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2011/06/26

浦野所有 →11/06/11 須藤さんレンタル →13/06/22 返却 浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - - 斎藤茂吉というと、母なる大地を写実的に歌い上げた、素朴でいかにも田舎風見な歌風を想像してましたが…。自分の無知さに改めて驚いた次第...

浦野所有 →11/06/11 須藤さんレンタル →13/06/22 返却 浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - - 斎藤茂吉というと、母なる大地を写実的に歌い上げた、素朴でいかにも田舎風見な歌風を想像してましたが…。自分の無知さに改めて驚いた次第です(苦笑)。 何なんですか、『赤光』の独特すぎる世界は! きやうじんもり(狂人守)としての精神科医(=茂吉)の苦悩に満ちていたんですね。しかも、やたらと「字足らず」が多い。字余りが多いのはまあいいけれど、ここまで字足らずが多いと読みづらい! でも、脳内を心地よく狂わされる感じの、このリズムがいいっす。 <「死にたまふ母」より> 我が母よ死にたまひゆく我が母よ我(わ)を生まし乳足(ちた)らひし母よ <「葬り火」より> あらはなる棺(ひつぎ)はひとつかつがれて隠田(おんでん)ばしを今わたりたり <「虫」より> なが月の秋ゑらぎ鳴くこほろぎに螻蛄(けら)も交りてよき月夜かも ちなみに、「ゑらぎ」は笑い楽しむという意味。この歌、いいですよねー。こういう月夜って確かに、何の特徴もないところが味わい深いです。何気ない日常に価値を見いだした茂吉の世界。ぜひご堪能ください。

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