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宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作

高沢皓司(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1998/08/30
JAN 9784104254019

宿命

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商品レビュー

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2021/09/11

500ページ以上にもわたる超大作。 しかし、 3分の1を過ぎたあたりから、 止まらなくなってしまった本。 一言で言えば、 知らないことが多すぎた衝撃的な本。 よど号がハイジャックされたと言うのは 何となく聞いたことがあるが、 どういう形だったかっていうのは初めて知った。...

500ページ以上にもわたる超大作。 しかし、 3分の1を過ぎたあたりから、 止まらなくなってしまった本。 一言で言えば、 知らないことが多すぎた衝撃的な本。 よど号がハイジャックされたと言うのは 何となく聞いたことがあるが、 どういう形だったかっていうのは初めて知った。 共産主義を掲げる若者たちが 北朝鮮に行けば自分たちの理想を実現でき、 日本でも革命ができる。 そう信じ込んで、起こしたハイジャック。 それが、 祖国日本の土を踏むことを 憧れる20数年になると思いもしなかっただろう。 とにかく恐ろしいの一言に尽きる。 北朝鮮側も よど号メンバーを受け入れ、 自分たちの思想教育をさせるところがさすが。 心理テクニックなどは かなり駆使していると思われる。 また、 妻と結婚させて、 子どもも生ませていること。 さらにする妻たちも 国外で活動し、 ヨーロッパなどで、 他の日本人の誘いいわゆる拉致事件にも 関わっていたと言うことを初めて知った。 この妻たちが 日本国内に何度も出入りしてたと言うのも衝撃的。 当時ヨーロッパ旅行するとは こんな危険もあったのかと思うと それもぞっとする。 9人のメンバーのうち 途中で村から外れるものもいる。 思想の違いが主なところ。 実家に手紙を出すなど とにかく工作の手口が巧妙すぎる。 日本政府はまんまと騙されてしまったのも 向こうの方が1でも2でも上手だったことが よくわかる。

Posted by ブクログ

2021/01/02

自ら想像しないこと、疑いを持たないこと、主体的な考えをせず、思考を首領に預けること。 それが北朝鮮の主体(チュチェ)思想の概要。日本語の主体的という語とは正反対の意味を持つ。 日本赤軍の青年たちが世界同時革命のためによど号をハイジャックし、目的地を北朝鮮に据える。彼らは金日成をオ...

自ら想像しないこと、疑いを持たないこと、主体的な考えをせず、思考を首領に預けること。 それが北朝鮮の主体(チュチェ)思想の概要。日本語の主体的という語とは正反対の意味を持つ。 日本赤軍の青年たちが世界同時革命のためによど号をハイジャックし、目的地を北朝鮮に据える。彼らは金日成をオルグするとの意気込みで向かうが、ミイラ取りがミイラになり、逆に主体思想にどっぷり浸かってしまう。 生半可なホラーよりよっぽど怖いストーリーで、しかも現実にあったというのだから衝撃の度は深い。 拉致問題の原点も、彼らに嫁を取らせ、子どもを産ませるという北朝鮮首脳部の計画が原点とも考えられる。 儒教、特に朱子学は、事実よりも本来こうあるべきだった、ということが真実になるといった説明を他の本で読んだ。その時はそれがどういう意味か明瞭には分からなかったけれど、この本を読み、日本からよど号の犯人たちのもとへ嫁いだ女性たちの語る嘘を知ったことでようやく意味が取れるようになる。 国家が丸ごと嘘をついているのだから、その嘘が大前提になるのは当然なのだと理解したくないことを理解してしまった。 他に拉致に関する本を読んだけれど、その著者たちは北朝鮮の嘘にまんまと乗せられている気がした。それでも普通の日本人にとっては衝撃的な内容だから事件になるのだけれど、実はその裏にもっと巨大な闇があるのだと知った。 終章間際の犯人の数が一人減る箇所は心底ぞっとする。 ノンフィクションとしてもジャーナリズムとしても極致とも思える作品。脳みそを冷たい手で直接触られているような恐ろしさがある。

Posted by ブクログ

2013/02/21

よど号事件のその後。正に真実である。1970年代の負の側面が記録されている。同時代を生きた友人は、徹夜で読み切ったこと、真実だと思う、と強い疲労感と暗い沈鬱な表情を浮かべて、この本の読後感を語った。現在、なおも引き続く現実の闇である。いつか日の当たる場所で、事実を語る人物が現れて...

よど号事件のその後。正に真実である。1970年代の負の側面が記録されている。同時代を生きた友人は、徹夜で読み切ったこと、真実だと思う、と強い疲労感と暗い沈鬱な表情を浮かべて、この本の読後感を語った。現在、なおも引き続く現実の闇である。いつか日の当たる場所で、事実を語る人物が現れてくることを希望する。 また、よど号グループ内で連合赤軍と同様の同志殺しが発生していることは、注目に値する。塩見も田宮に岡本武(リッダ闘争の岡本公三の上の兄)の事を問い詰めているが(「赤軍派始末記」)、恐らくは労働党に売ったのであろう。閉じられたグループ内では、同志殺しが発生するのは必然的であるという証左。唯一、重信の日本赤軍内では発生して無いのが、救いではあるが。

Posted by ブクログ

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