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桜のいのち庭のこころ
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桜のいのち庭のこころ
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
私たちが愛でているのは“本物の桜”なんだろうか。「桜守」の佐野藤右衛門さんの語る桜や庭への想いを聞いてそんなことを思った。終わり方がまたばっさりというかあっさりというか、希望がない感じで。ただでさえこの本が出たときから時が経っているのに、さらにこの先の日本はどうなってしまうのだろ...
私たちが愛でているのは“本物の桜”なんだろうか。「桜守」の佐野藤右衛門さんの語る桜や庭への想いを聞いてそんなことを思った。終わり方がまたばっさりというかあっさりというか、希望がない感じで。ただでさえこの本が出たときから時が経っているのに、さらにこの先の日本はどうなってしまうのだろう、と。 私自身は「これはいい桜だ」とか「趣のある庭だ」とか見て分かるような目は持っていませんが、ひとつひとつの言葉が沁みました。見える部分だけ、形だけを取り繕う人間にはなりたくないと思いましたね。いつか私が庭を造るほど立派になれたら(ないと思うけど…)、心の宿った、人とともに成長していけるような、ずーっとのちも気にかけてもらえる生きた庭を造ってくれる、このような方にお願いしたいです。
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出会いは池袋西武百貨店での桜の展示会。同じ草思社の『鉄、千年のいのち』の装丁と似ていたため、直感的に良書の予感がして即購入。読みは間違っていなかった。著者の言と関西訛りが法隆寺棟梁西岡常一さんとダブって聞こえた。いみじくも先日圭亮さんが仰っていたように、「全てをコントロール出来る...
出会いは池袋西武百貨店での桜の展示会。同じ草思社の『鉄、千年のいのち』の装丁と似ていたため、直感的に良書の予感がして即購入。読みは間違っていなかった。著者の言と関西訛りが法隆寺棟梁西岡常一さんとダブって聞こえた。いみじくも先日圭亮さんが仰っていたように、「全てをコントロール出来ると思わない方が良い」ということが、正しく人間と自然との間にも当てはまるということを、体験を交えて語られているため、非常に重みがあった。
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十六代目・佐野藤衛門。 桜道楽の桜守としては三代目。 こう書くと重厚な歴史もった由緒ある家柄のように思えますが、 軽妙な語りの効果もあり、印象は「かるい」です。 しかし軽いのは十六代目が、 「おじいさんや、おやじのしとったことを、わしもしとるだけ」 と特に気構えていないだけで...
十六代目・佐野藤衛門。 桜道楽の桜守としては三代目。 こう書くと重厚な歴史もった由緒ある家柄のように思えますが、 軽妙な語りの効果もあり、印象は「かるい」です。 しかし軽いのは十六代目が、 「おじいさんや、おやじのしとったことを、わしもしとるだけ」 と特に気構えていないだけであって、その仕事ぶりや経験・知識はまったく軽くありません。 むかしからやってきたことを、やるだけ。 たんたんと、やる。 そのうちわかってくる。 やっぱりいろいろ、理にかなっとる。 造園業がこんなにすばらしい仕事とは。 浅学でした。
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