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アンリ・ベルクソン

ウラジミールジャンケレヴィッチ(著者), 阿部一智(訳者), 桑田礼彰(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新評論
発売年月日 1997/01/31
JAN 9784794803399

アンリ・ベルクソン

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2013/07/29

密度が濃く、どの文章もないがしろにできない、素晴らしい論考。 ベルクソンの思想を分かりやすく説明するのとは違う。説明は何か説明すべき核心があって、どの文章もその核心へと向かっている。従って、自ずと文章ごどに重要度の違い、序列がある。一通り読んで一度核心を掴んでしまえば、再び読み返...

密度が濃く、どの文章もないがしろにできない、素晴らしい論考。 ベルクソンの思想を分かりやすく説明するのとは違う。説明は何か説明すべき核心があって、どの文章もその核心へと向かっている。従って、自ずと文章ごどに重要度の違い、序列がある。一通り読んで一度核心を掴んでしまえば、再び読み返した際には、幾つかの文章は読み飛ばしても良いことになる。説明への理解の眼目は核心を掴むことにだけある。 だが、このジャンケレヴィッチの論考はそのような体裁をとっていない。どの文章にもベルクソンの思想が宿っている。ジャンケレヴィッチはベルクソンの思想を説明するというよりも、表現しようとしているように思われる。どの文章も同じくらい重要で、核心はどの文章にも現れている。 一文たりともないがしろにできず、読者は非常な集中力を要する。 丁度、ドゥルーズが差異の概念一つに狙いを定め、それに収束するように文章を書いているのとは違う。ドゥルーズのスタイルはどちらかというと説明に近い。 ジャンケレヴィッチは、ドゥルーズでいうところの差異の概念ほどには、目立った中心を措定していない。 むしろ、彼は中心性よりも全体性を志向している。彼は文章によってまさにベルクソンの説く有機的全体性を実践しているかのようだ。 ふんだんに使われる、比喩、逆説などのレトリック。哲学史はもちろんのこと、音楽や心理学に至るまでの圧倒的な知識。こうしたものを手段として余すところなく使うことで、ベルクソンの思想をより厚みのある形で表現し、単なる祖述に留まらない立派な一つの作品に仕上げている。

Posted by ブクログ

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