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森の少年
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森の少年
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
太古のアメリカ先住民の物語。大人になるための儀式「森の時間」を通じて、自分とは何か、大人になるとはどういうことなのかという普遍的な問題を投げかける。 折角の収穫祭なのに、古くから伝わる貝殻玉の帯を壊してしまうモス。しかも食事会によその部族の人たちが来ることに対して納得できない。女...
太古のアメリカ先住民の物語。大人になるための儀式「森の時間」を通じて、自分とは何か、大人になるとはどういうことなのかという普遍的な問題を投げかける。 折角の収穫祭なのに、古くから伝わる貝殻玉の帯を壊してしまうモス。しかも食事会によその部族の人たちが来ることに対して納得できない。女として生きることに窮屈さを感じ、風と競走して部族より走り去った祖母の姉のように飛び出してしまいたいトラブル。少年少女の混沌とした胸の中を、森が静かに包みます。 自分は自分であり、また父母であり、弟妹であり、祖父母でもある。しかしやはり自分である。家族の繋がりと、自分であることの意味に思いを馳せます。
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収穫祭の宴にお客を招きたくなかった少年・モス。彼はただ、しきたりの通りに、前の年の収穫祭と同じように過ごすべきだと思っていただけだった。 お腹をすかせた他の部族を見かねて宴に招いた父親と喧嘩し、祭りの準備に忙しい母親の手伝いもせず、彼はひとり森の奥へと入っていく。 事あるごとにみ...
収穫祭の宴にお客を招きたくなかった少年・モス。彼はただ、しきたりの通りに、前の年の収穫祭と同じように過ごすべきだと思っていただけだった。 お腹をすかせた他の部族を見かねて宴に招いた父親と喧嘩し、祭りの準備に忙しい母親の手伝いもせず、彼はひとり森の奥へと入っていく。 事あるごとにみんなは「大人になったらわかる」と言う。でも、どんな大人になったらいいかわからない。みんなが望むような大人には、きっとなれない。 なにより大人になるには、「森の時間」を経験しなければいけない。 迷い悩むモスに、出会ったヤマアラシは言う。 「あんたはあんたでしょ」――。 親子、友人たちとの濃やかな人間関係と香気あふれる森の中での出会いを経て、自分中心にしか物事をとらえようとしなかった少年が成長していく姿を描く『朝の少女』に続くマイケル・ドリスの児童文学第2作。
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爽やかに読めた。原住民の家族ということで、現代の日本の家族とは違うこともたくさんあるけれど、共通することもたくさんあると感じた。
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