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三島由紀夫の世界 新潮文庫

村松剛(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1996/11/01
JAN 9784101497112

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商品レビュー

3.3

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

三島由紀夫のエッセン…

三島由紀夫のエッセンスが凝縮された1冊。ファンでも初心者でも使えそうです。

文庫OFF

2010/05/28

生前から誤解されるこ…

生前から誤解されることの多かった三島由紀夫という作家について、それらの誤解を払拭すべく作者が集めた事実によって、三島由紀夫という人間が語られていきます。同時に彼が生きた時代も窺い知ることができます。

文庫OFF

2019/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ろくに三島由紀夫の著作を読まずに、本書をよんでしまったのは良くなかった。  ただ三島が右旋回していくさまに、友人である著者や周囲の人間は随分戸惑ったことだろう。書中には小林秀雄を引っ張り出して思いとどまらせようとしたことが紹介されている。  多分他にもそんな“忠告”めいたものを三島はたくさん受け取ったのかもしれない。そして思っただろうか、なぜ自分の本気を信じてくれないのか、焦燥を理解してくれないのだと。  軋轢はひどくなり、しまいには著者自身、絶縁状態というほど溝は深まった。最後に「頭の中の攘夷をする必要がある」と言われ、血走った目で見据えられた著者の心持ちを想像する。自分を否定する友人の姿に、取り返しのつかないほど遠くへ行ってしまったことを嫌というほど感じたことだろう。つらいことだ。  三島がその行く末に絶望した日本の、そのなれの果ての姿、三島言うところの「無機的で、からっぽで、ニュートラルで、中間色の、富裕な、抜目がない、ある経済的大国」に今の私は住んでいることになるだろうか。終わりの経済大国は怪しくなっているけども。  三島の絶望に唱和することは容易い。しかし、それでよいのだろうかという反対したい気もある。

Posted by ブクログ

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