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中世に生きる女たち 岩波新書

脇田晴子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2005/10/20
JAN 9784004303770

中世に生きる女たち

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商品レビュー

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2023/02/17

「家」の形成(夫婦とその間にできた子どもが同居して家族を作りそれが核となって形成される)が中世に始まることを念頭に、「家」に包含される公家、武家、庶民といった各階層の女性、さらに「家」からは弾き出された存在でありながらも「家」を社会の基本単位とし、家族道徳をその基本原理として「家...

「家」の形成(夫婦とその間にできた子どもが同居して家族を作りそれが核となって形成される)が中世に始まることを念頭に、「家」に包含される公家、武家、庶民といった各階層の女性、さらに「家」からは弾き出された存在でありながらも「家」を社会の基本単位とし、家族道徳をその基本原理として「家」的な主従関係を持つ「鏡の裏の世界」のような存在としての尼僧を通して、「家」の具体的なあり方を描く。終章では、母性尊重思想や穢れ思想などについても触れられ、著者の考えも示されている。  1995年初版刊。今回は「牙儈」について調べることがあり、参考文献として挙がっていたのでその確認のため再読した。本書自体は発行から既に30年近く経過しているが、今また私たちは日本の「家」をめぐって新たな課題を突きつけられており、その前提となる歴史性に改めて目を向け、考える必要がある。

Posted by ブクログ

2017/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1995年刊。著者は大阪外国語大学教授。◆日本中世の女性で即座に脳裏に浮かぶ北条政子、日野富子、北政所(寧々)。かかる小説・ドラマで著名な人物だけでなく、知る人ぞ知る後深草院二条(あの「とはずがたり」著者)や阿野康子(後醍醐寵愛の女房)といった史上に残った人物。あるいは、尼僧や女商人というような無名の人々のありようを文献・絵画の史料解析を通じて行っていく書。背景に存するのは、中世における「家」の在り方。現代や明治期と異質なのは勿論、江戸期とも大きく異なる。当然、そこでの女性の立場や役割も中世特有のものだ。 換言すれば、私的な家政と連続性の有する公的機能。その家政の軸に女性がいたということであり、日野富子に典型が見えると言えそうだ。◆ただかような著名人は、色々なところで語られるし、正直今更の感なしとしないが、かような機会の少ない尼僧(神仏習合の影響で、神社の巫女と重畳されつつ時代相)と、中世寺院の役割が、希少かつ本書の特徴を表しているだろう。◇しかし、その点について、酒造りのみならず、もう少し深く切り込んで欲しかった。特に、中世寺院の役割を詳述したものが読みたかったんだよなぁ……。

Posted by ブクログ

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