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ガダルカナル戦記(第三巻)
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ガダルカナル戦記(第三巻)
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現地の情報と兵站の軽視、セクト主義にとらわれた軍・政府上層部に加え、エリート意識と出世主義に凝り固まった参謀が考案する無謀な作戦と戦術の矢面に立たされたのは、貧しい兵装で、ひたすら命令に従うだけの兵士たち。 上官の命ずるまま、砲爆撃の援護もない中を、敵の銃撃の真っ只中に突進させら...
現地の情報と兵站の軽視、セクト主義にとらわれた軍・政府上層部に加え、エリート意識と出世主義に凝り固まった参謀が考案する無謀な作戦と戦術の矢面に立たされたのは、貧しい兵装で、ひたすら命令に従うだけの兵士たち。 上官の命ずるまま、砲爆撃の援護もない中を、敵の銃撃の真っ只中に突進させられ、負傷すれば食料も医薬品もないまま放置させられ、あまつさえ病気・怪我や飢えにより自力で動けない者には自決を強要させられる。 もはや戦闘能力が完全に失われているにもかかわらず、「戦陣訓」の教えのためか、降伏して捕虜になることすらできない。 かくも兵士=国民の命を軽視した軍隊など、滅びるべくして滅びたと言っても過言ではなかろう。 しかし、わたしたち日本国民は、かような無謀な戦闘・戦争から何を学んだのだろう?その学んだはずのことは、現在に生かされているのであろうか? 新型コロナ禍に見舞われ、政府がその具体的方策を見出し得ないまま感染が拡大つつある現今と重ね合わせられるところが多々感じられ、些か暗澹たる気持ちにさせられた。
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