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昭和の歴史(3)
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昭和の歴史(3)
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商品レビュー
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淡々と戦争の経過を羅列する本より、多少なりとも著者の主観が入っている本が読みやすい。 多少、というか。 とてつもなく怒っているのだと思う。 日本の軍隊という組織と、戦争末期の軍上層部に。 陸士60期にあたる著者ゆえに、15年戦争では主に陸軍関連の記述が多いです。 これは、読んでいて腸が煮えくり返りますな。 人はそれぞれ模索しながら必死に生きているのだから、過去の人物に対して上から批判的な考えをもってはいけないのだろうが。 しかし、軍の上層部がおのおのの功を急いで、己の考えを過信し、多くの兵を死なせて、最後には責任逃れをしたんじゃないか。戦争の目的はすべてあとづけ。手柄が先。 「陸軍も海軍も政府も、中国弱しとみて、それぞれに官僚的縄張り拡大競争を中国侵略できそいあったのである」(戦争の泥沼 より) さらに、紀元節に○○攻略して席巻せよ、という内容の命令を出し続けて、2月11日を命日とする戦没者を大量に出し続けた、のくだりはほんとにもう。 おまえらの、かっこつけ思想のせいで何人死んだんだバーカ、バーカ! 陸大という歪んだ性格をつくるエリート機関によってああなってしまったんだ、とはいえ、辻政信のやったことはぜったいに正当化してはいけない、と思いました。 軍制の法律、養成機関、軍の派閥、軍縮など、日露から15年戦争に至る軍の変遷をつかむのにはよい一冊だと思います。
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陸軍がついに自動小銃を採用せず、戦法が日本型資本主義の生産性の低さと軍事研究の立ち遅れを示していたらしいです。面白い本です。北進論だけが今も自衛隊に引きずられてきているような気もします。
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