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ガヴァネス ヴィクトリア時代の「余った女」たち 中公新書1204
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1994/09/25 |
JAN | 9784121012043 |
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2件のお客様レビュー
“構造的強者の立場にいる人間” なんでしょうね。 ヴィクトリア時代の「余った女」に関してのレポートを残した人間は、 ――そして、この著者の方も。 「遠い時代の遠い国の物語にみえるかもしれない。」!?いえいえ、現代日本とさしてかわらんな~ と、思いましたよ。 一番おもしろかったの...
“構造的強者の立場にいる人間” なんでしょうね。 ヴィクトリア時代の「余った女」に関してのレポートを残した人間は、 ――そして、この著者の方も。 「遠い時代の遠い国の物語にみえるかもしれない。」!?いえいえ、現代日本とさしてかわらんな~ と、思いましたよ。 一番おもしろかったのは『ジェイン・エア』を通しての考察。 「経済的自立は精神的自立の当然の前提であろう」 「扶養される存在としての妻の座の拒否」 ジェインかっこよすぎる。さすが名作。 そんな女を愛したロチェスター氏もあっぱれ、おしむらくは、彼は未婚の女性による創作の世界の男であることだろう。 現実のガヴァネスたちの生き様をみてこれだけは言えると思ったのは、自分の力に拠るものでないプライドは生きるのに邪魔なだけだな、ということ。 ただ、そのプライドにすがるのが”悪いこと”とは思えない。 ひとは誰しも弱いものです。(自己弁護か?) それを押し付ける社会にはこれっぽっちの敬意も払えないが。
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とても面白かった。ビクトリア時代のイギリスを知る、とてもいい一冊。 あの価値観の時代に、植民地経営に男が出かけるということは、こういうことなんだ、と改めて歴史は男によって書かれたんだと認識させられた。 特に、彼女たちの職場での、奇妙に中途半端で微妙な孤独さというのは昨今の非正...
とても面白かった。ビクトリア時代のイギリスを知る、とてもいい一冊。 あの価値観の時代に、植民地経営に男が出かけるということは、こういうことなんだ、と改めて歴史は男によって書かれたんだと認識させられた。 特に、彼女たちの職場での、奇妙に中途半端で微妙な孤独さというのは昨今の非正規労働者が増えてきている日本でも理解され、共感を得やすいだろうと思われる。
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