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建築家のドローイング

香山寿夫(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会/
発売年月日 1994/11/17
JAN 9784130635004

建築家のドローイング

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商品レビュー

4.5

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2016/04/07

建築家の残してきた無数のドローイングのうち、他人に構想を伝えるために描かれるものはほんの一部であって、多くは自分のため、つまり「かたちを示す」のではなくて「かたちによって考える」ために描かれる。 「建築家が、自分自身のドローイングと交してきた、果てしない対話は、自分との対話とい...

建築家の残してきた無数のドローイングのうち、他人に構想を伝えるために描かれるものはほんの一部であって、多くは自分のため、つまり「かたちを示す」のではなくて「かたちによって考える」ために描かれる。 「建築家が、自分自身のドローイングと交してきた、果てしない対話は、自分との対話というよりも、自分の後に立っている目に見えない存在、私達皆の後に共通に立っている巨大な秩序と言葉を交していることに気付く」p.11 だからこそ自ら手を動かして、筆記具で紙に書きつけることが重要だといえる。 「コンピュータがいくら便利だといってもスケッチに私が用いないのは、その線があまりにも確信に満ちて点と点を結ぶからだ。それは、人の思考のように、迷い、とどまり、そして必要なときにはやく走ってはくれない」p.9 本書には九世紀から二〇世紀に至るまで、千年に及ぶさまざまな建築家たちの煩悶と格闘、そして創造にかけた情熱の痕跡がまとめられている。 千年を超えて残る(主に宗教)建築の装飾ディティールや構造設計の妙に思いをはせると、国内外を問わずよくもまぁ、当時の素朴な道具でこれだけ巨大な構想を実現できたなと嘆息するほかない。一方で、近代建築の切り詰められた佇まいからも、時代の前衛として可能性を拓こうとした熱量が感じられ、新鮮な思いがした。 本筋とは離れるが個人的に気になったのはフランク・ロイド・ライトの建築家としてのポリシー。 「彼は自然を愛し、自然こそ、建築家が学ぶべき対象であると主張した。またアメリカの大地とデモクラシーこそが、真の建築を可能にする基本だと信じた。彼の唱える「有機的建築(オーガニック・アーキテクチャー)」とは、自然と民主主義の建築ということができる。ライトは自ら大地を耕す人のみが、真に自立した人間であると信じ、都市とそこに住む商人たちをを軽蔑した。したがってライトの設計工房である「タリアセン」は、共に住み、共に耕し、そして建築を設計する理想の共同体として、自然の中に築かれた。その点において、ライトは、ラディカルな社会改良家であったといえる」p.108 生涯において数百を超える建築を残したライトを「きわめて実践的な社会運動家」として焦点をあてなおすのもおもしろそう。あとは中村順平、白井晟一、エーロ・サーリネンなど……建築の職能を持った人たちには、本当に興味が尽きない。 とりあえず建築家のドローイングを見てワクワクする人とは、心底友達になれると思う。どんどん描こう、下手なりに。

Posted by ブクログ

2013/05/21

1994年初版本 様々な建築家の計画案やドローイングを香山先生が解説しています。 特にカルロ・スカルパのドローイングの解説がいい! 彼は、青焼きの図面の上に色鉛筆の柔らかいタッチで加筆しながらスタディしていったとの事。 ブリオン夫妻の墓を設計した時は、3000枚を超えるド...

1994年初版本 様々な建築家の計画案やドローイングを香山先生が解説しています。 特にカルロ・スカルパのドローイングの解説がいい! 彼は、青焼きの図面の上に色鉛筆の柔らかいタッチで加筆しながらスタディしていったとの事。 ブリオン夫妻の墓を設計した時は、3000枚を超えるドローイングを描いたそうです。 イメージを形にするために、部分と全体を同時に考えていく事は大切なんだと、改めて思い出させてもらいました。

Posted by ブクログ

2010/02/18

内容(「BOOK」データベースより) 本書は、東京大学出版会のPR誌『UP』に、一九九一年から三年まで、三年間にわたって連載したものをまとめ、またこれを機に、ドローイングについての序論を書き足したものである。 内容(「MARC」データベースより) 建...

内容(「BOOK」データベースより) 本書は、東京大学出版会のPR誌『UP』に、一九九一年から三年まで、三年間にわたって連載したものをまとめ、またこれを機に、ドローイングについての序論を書き足したものである。 内容(「MARC」データベースより) 建築家は設計当初の粗く素早いスケッチから最終実施図の精密な図面に至るまで多様なドローイングをつくる。ダ・ヴィンチの円形教会堂、ロイド・ライトのハーディ邸など色々な建物のドローイングを紹介。* 目次 建築家はどのように描いてきたか 九世紀ベネディクト会修道院の理想的計画図 ヴィラール・ド・オヌクールのスケッチブック レオナルド・ダ・ヴィンチの円形教会堂 ミケランジェロのラウレンティアーナ図書館 バルダッサーレ・ペルッチの聖ペドロ聖堂内部スケッチ アンドレア・パラディオの古代神殿の復元設計 ガリ・ビビエーナ一族の建築的幻想 ジョバンニ・バティスタ・ピラネージの牢獄の幻想 植民地時代のアメリカのある植物学者の住宅と庭〔ほか〕

Posted by ブクログ

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