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仮面の家 先生夫婦はなぜ息子を殺したのか

横川和夫【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 共同通信/
発売年月日 1993/07/30
JAN 9784764102972

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2011/02/16

 一時、尊属卑属殺人事件が気になって、絶版になっているのを古書から掘り起こし、購入。眉間にしわよせながら、たんねんに読み上げた。  こういっては何だけど、「これしきのことで」親が子を殺せるのか? と、思った。  おそろしいのは、その計画性。夫婦が夜な夜な、冷静に、むすこの殺人計画...

 一時、尊属卑属殺人事件が気になって、絶版になっているのを古書から掘り起こし、購入。眉間にしわよせながら、たんねんに読み上げた。  こういっては何だけど、「これしきのことで」親が子を殺せるのか? と、思った。  おそろしいのは、その計画性。夫婦が夜な夜な、冷静に、むすこの殺人計画を話し合う。その、ちょっとやそっとでは越えられない「越えてはならない一線」を、越えさせる衝動(精神構造)たるや、いかなるものか。  死んで欲しい、と思うことはある。だが、殺そうとは思わない。また殺そうと思っても、殺すまでにいたらない。それがなぜなのか、なめるように活字を追いつつ、じぶんに対して何度も問いつづける。問いつづけうちは、正常でいられるような気がした。  本を閉じ、誓う。殺すくらいなら、殺される方が良い。  親が子を殺す。いかなる理由であっても、免罪にはならない。  だけど、司法世界、尊属殺人の方が重い。おかしい。  

Posted by ブクログ

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