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双子の星 宮沢賢治絵童話集5

宮沢賢治【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 くもん出版
発売年月日 1993/08/11
JAN 9784875767053

双子の星

¥825

商品レビュー

4.5

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2023/01/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・やまなし ・双子の星 ・おきなぐさ ・祭の晩 宮沢賢治という人は、本当に善い人になることを人生の目標に生きていた人なのだなあと思う。 それも多分、妹と一緒に。 収録作品4編のうち3編が兄弟の話。 『やまなし』は、まだまだ幼い蟹の兄弟。 世の中にはわからないもの、怖ろしいものがあることを少しずつ覚えて、それでもお父さん蟹に対する圧倒的な信頼感で、彼ら兄弟は明日という日を楽しみに待つことができる。 クラムボンがかぷかぷ笑うという表現にやられてしまいます。 『双子の星』 この双子は天の王様に命じられた役割をちゃんと持っている、少し大きい兄弟。 しかし、このままでは遅刻するとわかっていても、怪我をしているサソリを見捨てることはできずに、たいそうしんどい思いをしながら何時間もかけてサソリを家に送り届ける。 遅刻したことで王様に叱られるかもしれないことを覚悟して。 また、箒星に騙されて、天から海の底に落とされてしまう。 それでも箒星を恨むことなく、心から空の皆さんにお別れを言い、海の底でヒトデとして生きる覚悟を決める。 結局天の王様は全てお見通しで、双子は天に戻ることができ、箒星は罰せられるのだが、それは彼らの知らない話。 この話を読んだ時「おかれた場所で咲きなさい」という言葉を思い出した。 『おきなぐさ』もまた、花から綿毛へと姿が変わり、新しい世界へ飛んでいく。 「飛んだってどこへ行ったって野はらはお日さんのひかりで一杯ですよ。僕たちばらばらになろうたってどこかのたまり水の上に落ちようたってお日さんちゃんと見ていらっしゃるんですよ。」 『祭の晩』はちょっと違う。 祭の晩に、つい空腹で、お金もないのに団子を二串食べてしまった山男を助けるために、亮二がなけなしのお小遣いで支払ってやる。 その日の晩、亮二の家の前に薪を百把と栗を八斗置いていった者がいる。 亮二はそれを見て「おじいさん、山男はあんまり正直でかあいそうだ。僕何かいいものをやりたいな。(中略)山男が嬉しがって泣いてぐるぐるはねまわって、それからからだが天に飛んでしまう位いいものをやりたいなあ。」 亮二の家だってかつかつの生活だ。 それでも、正直すぎてかあいそう、と思いを馳せることができるのは、きっと亮二も正直なばかりに損をしたことがあったのだろう。 だから余計に山男の心が嬉しかったのだろう。 宮沢賢治、偽善じゃないか?という人がいます。 あまりに理想主義に過ぎるのでは?という人もいます。 私もそう思うことがないわけではないけれど、やっぱり悪人でいるより善人でいたいし、その方が気持ちがいい。 彼は単に、その時にできる最善を尽くしたいと思っているだけなのだと思う。 ただその最善が、世間一般よりはるかに上回っているだけで。 凡人の私には命に代えても、なんてことはできないけれど、なるべく理想を目指していきたいと思っている。 いい年して青臭いけどさ。

Posted by ブクログ

2018/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

優しい。 『注文の多い料理店』の序より これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。 “まことの幸福”を願う 自然との触れあいによって、自然から教えられ学んだ経験をもとに生まれた沢山の作品 (巻末から) 読んでいるとほんとに星空や野原や風に包まれているような、 自分がその自然の中にいるような気になる 優しく包まれる感じが心安まる (収録作品) やまなし 双子の星  ☆☆さそり座にある星。双子座ではない    チュンセ童子とポウセ童子    向かい合った水精のお宮にきちんと座り、    空の「星めぐりの歌」に合わせて、一晩    銀笛を吹くのが役目☆☆ おきなぐさ 祭の晩 プラネタリウム『銀河鉄道の夜』(KAGAYAスタジオ)を観て、「星めぐりの歌」を知り、その歌が出てくる『双子の星』を読みたくて手に取った本。

Posted by ブクログ

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