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ノーベル賞の決闘
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ノーベル賞の決闘
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
本書の内容はとても批判的であり、読後、得るところはない。また、訳が悪いのか読みづらい。 内分泌ホルモン系因子の発見者、ギルマンとシャリーがノーベル賞を受賞するまでの熾烈な争いを描いたもの。ジャーナリストの視点で語られ、一番は金銭的な無駄、2番は両者の研究者としての独裁的な性格が問...
本書の内容はとても批判的であり、読後、得るところはない。また、訳が悪いのか読みづらい。 内分泌ホルモン系因子の発見者、ギルマンとシャリーがノーベル賞を受賞するまでの熾烈な争いを描いたもの。ジャーナリストの視点で語られ、一番は金銭的な無駄、2番は両者の研究者としての独裁的な性格が問題であると描く。そのためハッピーエンドには終わらない。 また、業績に焦点を当てていないため、この発見と類縁の業績は、まったく語られることはない。 本にも書名が出てくる「2重らせん」は、まさに対照的な内容であると思う。 私は2重らせんを読んで分子生物学に興味を持った。
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1977年のノーベル医学生理学賞を受賞したギャマンとシャリーの20年以上に渡る異常なまでの対決を描いた本。 科学者も泥臭い人間ですよ、業績って本当は個人に帰せられないものが大きいんだよ、というお話。彼らの場合はものすごい競争心があったからこそ、研究がはかどったのかもしれない。 ...
1977年のノーベル医学生理学賞を受賞したギャマンとシャリーの20年以上に渡る異常なまでの対決を描いた本。 科学者も泥臭い人間ですよ、業績って本当は個人に帰せられないものが大きいんだよ、というお話。彼らの場合はものすごい競争心があったからこそ、研究がはかどったのかもしれない。 脳のホルモンを求めて、文字通り数百万の羊や豚の頭を処理したらしい。予言されたものを見つける、という作業だったので、知的な挑戦と言うよりは、長年の地道な(気の遠くなるような)単純作業があってこその業績。忍耐力と、毎日18時間労働するような状況。「実験室こそが自宅だった」とあるように、やはりこの域に達するのはワーカホリックな人のようだ。 数百万頭の羊や豚をどう手に入れるか(屠殺工場からできるだけ安く手に入れる)、研究資金をどう手に入れるか、優秀な助手をどう探すか。。。「補給戦」という本を読んだあとだからかもしれないが、ロジスティクスがものをいう分野だと感じた。 彼らにとって幸運だったのは、研究者人生のはじめにおいてスプートニク・ショックの直後で、研究資金に事欠かなかったことがあるかもしれない。10年以上も何の成果もなく研究者をやるのは今は難しい。
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