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思想とはなにか 岩波新書394

古在由重【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 1992/08/18
JAN 9784004120025

思想とはなにか

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商品レビュー

3

4件のお客様レビュー

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2018/10/15

思想とはなにか―安保闘争のなかから◆思想の抵抗◆思想の倫理◆ソ連の哲学界―ひとつの対談 著者:古在由重

Posted by ブクログ

2013/10/28

「ある哲学者の軌跡 古在由重と仲間たち」を読んでこの新書の存在を知った。古書だけど取り寄せて早速読んで見た。その冒頭の論文を読んでみたかったからである。 「歴史は創造的である。しばしばそれはたいくつな反復の日々であるようにおもわれるかもしれない。しかし、ときには、あらたな事態が...

「ある哲学者の軌跡 古在由重と仲間たち」を読んでこの新書の存在を知った。古書だけど取り寄せて早速読んで見た。その冒頭の論文を読んでみたかったからである。 「歴史は創造的である。しばしばそれはたいくつな反復の日々であるようにおもわれるかもしれない。しかし、ときには、あらたな事態がすさまじい速さで全面へひろがりはじめ、やがてわれわれ自身をもそのなかに巻きこんでしまうことがある。このとき、現実そのものの発展ははるかにわれわれの計画と想像をこえ、その汲み尽くせない創造性をはっきりわれわれの眼のまえにあらわす。」 「あらゆるおそれやためらいにもかかわらず、人をそのような行動へ決意させるものはなにかということである。」 「これらはいわば客観的な事態にぞくする。しかしこれらだけでは、もちろん、まだ特定の意欲と行動は起こらないだろう。なぜなら、これらを特別な関心なしに見過ごすこともできるし、さらに同じ事態から現実逃避の態度も生まれるからである。重要なのはむしろ主体的条件、思想的な背景であるだろう。すなわち直接的には新憲法による戦後教育の力、これに基づく人権意識と平和意欲の成長であり、間接的にはやはり戦後の様々な闘争がもたらした成果である。あの怒りと悲しみは、すべてのこれらのものを踏みにじる非人間的なものにむかっての激情、抵抗にほかならない」 「勤労するすべての人間の生命、自由、幸福への道はこの激情から出発する。それらを約束する未来へのビジョンも、まさにここからのみ生まれるだろう。このビジョンから、われわれの未来への正確な設計図が作成されなければならない。それに必要なのは冷厳な理知であり、科学の思考である。これによってのみ、たぎり立つ激情の花火はわれわれの進路を照らし出す照明となり、ひとつのたくましい思想となることが出来る。思想はーあつい心臓、つめたい頭脳を要求する。」(2-17p) この抜き出しのみ読めば、この前の反原発20万人デモについて書かれた文章のようにも思えるし、これから起こる沖縄県民の闘いのようにも思える。実際は、一千万にものぼった国会請願の著名数、30万人に達した国会前のデモに発展した1960年5月の安保闘争のことについて書かれた文章である。 安保もその直後から(成立してしまったのだから)「負けた」という声が聞こえた。原発も稼働容認の自民党が圧勝したのだから、諦めが広がりつつあるだろう。がしかし、と古在由重は言うのである。 あの激情はホンモノで、重要だった。そこから「のみ」、未来への設計図が作られるだろう。 世の中のことをただ批評するだけで、実際に何のアクションも起こさないのだとすれば、60年安保の時に先生に止められながらも思わずデモの隊列に加わった女子高生に恥ずかしい。「思想は冷凍保存を許さない」。 地震と同じように、我々の生きている現代、歴史は「激動期」に突入していると私は思う。かつて古在由重は周りの人民と共に「少数奮闘」した。これからはその教訓を生かし、「多数奮闘」出来るように「あつい心臓、つめたい頭脳が要求」されるだろう。 2013年9月29日読了

Posted by ブクログ

2013/08/09

思想がどの様な状況で生まれてくるかを様々な事例を取りながら説明していく。 パスカルやダンテを引きながら人間にとっての思想の存在について考えていく。 安保闘争の時代の本なので、資本主義経済への批判が多くなっている。 反対するのは良いが、識者はそれなりの改善策を提示してほしい。 ...

思想がどの様な状況で生まれてくるかを様々な事例を取りながら説明していく。 パスカルやダンテを引きながら人間にとっての思想の存在について考えていく。 安保闘争の時代の本なので、資本主義経済への批判が多くなっている。 反対するのは良いが、識者はそれなりの改善策を提示してほしい。 もちろん、多くの労働者が自分だけの思いに従って行う抗議には一定の意味があるとは思う。 しかし、それだけでは国が回らないと分かるであろう知識業の人はそのことにも目を向けてほしい。 おそらくマルクス主義が著者の考えている解決策なんだろうが...。 最後の対談においては、何も考えないで素直に意思を表現できるのが良い社会だという実につまらない理想卿が語られる。 まあ、その社会にもメリットはあるがつまらなすぎる社会だろう。 個人的には是非住みたくない。 また、文を読むのが辛く、先を読ませるような文の力を感じなかった。

Posted by ブクログ

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