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サテュリコン 古代ローマの諷刺小説 岩波文庫

ガイウスペトロニウス【作】, 国原吉之助【訳】

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商品詳細

内容紹介 内容:サテュリコン ペトロニウス著. アポコロキュントシス セネカ著
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1991/07/18
JAN 9784003212219

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商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2010/05/28

本書は風刺小説ですが…

本書は風刺小説ですが、それを風刺として読まなくても、非常に独特な雰囲気と勢いを持った秀逸な文学作品であると思います。この雰囲気は古代ローマ当時の風俗なのでしょうか。そしてなにより、本書は完本でない断片であるところに大いに想像力をかき立てる部分があると思います。

文庫OFF

2014/07/31

意外に読みやすかった。 これを機にギリシア・ローマ時代の本を読んでみたいと思います。 なかなか当時の性風俗的な考え方が垣間見えて面白いです。男も女もどちらもござれの、愛に生きてます的な感じだったり、生きるために盗みもすりゃ騙しもする、退廃的な感じとか、好きです。 もっと知...

意外に読みやすかった。 これを機にギリシア・ローマ時代の本を読んでみたいと思います。 なかなか当時の性風俗的な考え方が垣間見えて面白いです。男も女もどちらもござれの、愛に生きてます的な感じだったり、生きるために盗みもすりゃ騙しもする、退廃的な感じとか、好きです。 もっと知りたい世界のきっかけをくれました。

Posted by ブクログ

2012/01/18

国原吉之助訳。 本来の題名は『Satyrica(サテュリカ)』=サテュロスたちの物語(※サテュロスは酒神ディオニュソスの従者で、好色な山野の精)。学生エンコルピオスと弟分のギトンが、快楽に身をゆだねて南イタリアを放浪する。 附録として、ネロ皇帝の師傳(しふ)をつとめた哲学者セネカ...

国原吉之助訳。 本来の題名は『Satyrica(サテュリカ)』=サテュロスたちの物語(※サテュロスは酒神ディオニュソスの従者で、好色な山野の精)。学生エンコルピオスと弟分のギトンが、快楽に身をゆだねて南イタリアを放浪する。 附録として、ネロ皇帝の師傳(しふ)をつとめた哲学者セネカの諷刺小説『アポコロキュントシス』を収載(※未読)。 ネロに強い影響力をもった「趣味の権威者」ペトロニウスが、65年頃、ネロを楽しませるために書いた長編の悪漢小説。現存するのは第14~16巻の抄録のみ。恋愛物語、諷刺文学、ものまね劇などに表現や題材を得ているらしい。 フェリーニの映画のトリマルキオンの宴が強烈だったため、原作が気になり手に取った。 登場人物は皆が皆無節操な好色者で、内容はポルノグラフィに近い。そして、ローマ世界の知識がない自分にはどこが諷刺かすらわからない。これは読んでも得るものはない…と投げ出しかけたが、宴の後からが不思議と面白くなってきた。彼らの本能にまかせた立ち騒ぎが痛快なのである。 訳者が「不道徳(インモラル)というより非道徳(アモラル)」と述べるとおり、守るべき道徳自体が存在しない世界では心理的葛藤や抑圧感が生じない。主人公達は自分や他人の滑稽な行為を見ては笑い転げている。真剣な命乞いの場面すら、戯画化されて悲愴感がない。まさに「愛すべき愚か者」という印象。 トリマルキオンの宴は映画版が圧巻だったが、それ以外は原作の方が生彩が感じられた。 <映画版と共通のエピソード(※一部)> ・エンコルピオスとアスキュルトスのギトンを巡る喧嘩別れ ・トリマルキオンの宴 ・貞淑な未亡人の誘惑への敗北 ・エンコルピオスの不能 ・エウモルポスの遺産相続

Posted by ブクログ

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