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赤い氷河期 新潮文庫

松本清張【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1991/08/25
JAN 9784101109626

赤い氷河期

¥110

商品レビュー

2.7

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

エイズの急激な蔓延を…

エイズの急激な蔓延を訝しむ山上と彼の周囲に出没する謎の男・福光。背後で蠢くのは何者か?新型エイズ・ウイルスをばらまいたのは誰か?近未来を舞台に描く長編サスペンス。

文庫OFF

2018/11/17

松本清張で一休み、と思ったらSF?ええー? 近未来の2005年。世界はエイズが蔓延し、北半球では15%の若者が死亡した。IHC(国際健康管理委員会)の山上は、ドイツで見つかった首無し死体とエイズ発祥の謎について、アイデア屋の富豪である福光(別名タシロ)と真相に迫っていくが…。 ...

松本清張で一休み、と思ったらSF?ええー? 近未来の2005年。世界はエイズが蔓延し、北半球では15%の若者が死亡した。IHC(国際健康管理委員会)の山上は、ドイツで見つかった首無し死体とエイズ発祥の謎について、アイデア屋の富豪である福光(別名タシロ)と真相に迫っていくが…。 のっけから偏見まみれの微妙なエイズに関する知識の演説、森鴎外作品からのドイツ語りなど、書きたいことはわからないでもないが、松本清張らしからぬテンポの悪い文章がダラダラと続く。そもそも、清張って90年代に死んでたはずなので、いつ書いたのかと思ったら、1980年代末の話らしい。ソ連もあればドイツも分断したまま。 また、サイエンス系の(SF)小説にもかかわらず、インターネット的な情報伝達手段もないわけで、ちょっといけてない。 さらに、エイズが生物兵器説(タイトルの『赤い』でご想像のとおり。それが分子生物的に組み換えられて、感染力を上げるというところは、自分で書いている「T細胞に感染するからタチが悪い」というエイズの何たるかを完全に無視している。気管上皮にしか感染しなくなるのなら、T細胞を攻撃できないウイルスしかできないはずである。 やっぱりこの人にはSFの才能がないなと思うと同時に、長編にはハズレが多いことも気付かされる1冊だ。 終盤も映画の脚本化を意識しすぎたか、少女漫画のような展開で、そういうのが読みたかったんじゃなかった。

Posted by ブクログ

2013/02/12

エイズを取り扱っている。 エイズの発生が、1980年始め。 その時フロリダでエイズのニュースに接したが、 何か驚異に感じたことがあった。 サルから ニンゲンにうつった病気で 薬がない ということだったと思う。 なぜ突然そのエイズが生まれたのか? よくわかっているようで、わかって...

エイズを取り扱っている。 エイズの発生が、1980年始め。 その時フロリダでエイズのニュースに接したが、 何か驚異に感じたことがあった。 サルから ニンゲンにうつった病気で 薬がない ということだったと思う。 なぜ突然そのエイズが生まれたのか? よくわかっているようで、わかっていない。 この物語の背景は、2005年  エイズ患者が1億5千万人もいるという設定の話で、 ソ連が、隔離病院を作っていることによって、 その対策についての評価をする。 人権問題を無視しているというが、 隔離病棟は、現在のハンセン氏病に関連してくる。 そして、インフルエンザにエイズウイルスを のせるという方法である。 福光 山上 そしてハンゲマン  わずかな登場人物で、 エイズを描こうとしている松本清張の意気込みが よく見えておもしろい。

Posted by ブクログ

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