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スペイン民話集 岩波文庫

A.M.エスピノーサ(編者), 三原幸久

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2004/07/01
JAN 9784003272916

スペイン民話集

¥440

商品レビュー

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2013/04/21

エスピノーサというスペイン系アメリカ人の言語口承文芸の研究者…初めて知りました。 覚えておきたいものです。 =○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○ (以下覚書き) ○スペイン民話では愚か者はファンという名前が多かった。ロシアで...

エスピノーサというスペイン系アメリカ人の言語口承文芸の研究者…初めて知りました。 覚えておきたいものです。 =○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○ (以下覚書き) ○スペイン民話では愚か者はファンという名前が多かった。ロシアでのイワンのような使われ方だろうか? ○「嘘つきの少女」 最後に彼女は、子供達は置いたまま、マリア様に連れられて天国に行ってしまったのか…??(読取り不足) ○「食べ物にかける塩のように」 イギリスの「イグサかさ(Cap O’ Rushes)」の方が個人的には好きだったりする…。スペインの民話には類話として「気楽に大便ができるほど好き」なんてあるらしい…びっくり ○「悪魔の名前」 トム・ティット・トット、ルンペルシュティルツヒェン、大工と鬼六…名無しなんて場合もあるのね ○「目やにをたらした醜い愚か者」 グリムの「キャベツろば」。でも、「トンボソのおひめさま(フランス系カナダ人のおはなし)」の、お姫さまにとって少しビターな終わり方の方が好き…かな… ○「熊のファニート」 切り取った悪魔の耳を噛むと、泣く泣くやって来てくれる悪魔。 地底国からお姫様を助け出す→上に居る仲間の裏切り(時々裏切らない場合も)→苦労の末地上に出て王女と結婚…タイプの民話は多いけど面白い。どこの国の民話に於いても、地底の国に行く話は本当に多い気がする。 ○「行くと帰れない城」 これは本当によくある民話のタイプ。水による生命指標、殺した怪物の舌による退治者の確認、貞節の証として置かれる剣、お姫様を救い→森の魔女に囚われ→兄弟が助けるという展開…。 でも、弟に脅された森の老婆(魔女)が、捕らえた兄を非常にすんなり返し、その後兄に胸を刺された弟(さっきまで老婆を殺そうとしていた)を看病しており、かつ魔法で完治させてくれるという…、そんな老婆が好きでした。 =○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○=○ ◎なんだかんだ、自分は児童書の、石井桃子さんの翻訳された物語としての民話が好きだったようです。でも、「行くと帰れない城」なんかは、魔女が割と面白くて良くて、結構好きでした。 翻訳者の三原幸久さんがあとがきに書かれていますが、スペイン民話の特徴としては ①宗教譚の多さ(カトリック的色彩の強かったスペイン) ②狡猾者譚の多さ(悪者話というくくりがある位) …の二点は、自分も思いました。 また、何となくの感覚ですが、今のところ… ロシアの民話と比べると、ロシアの民話の方が土の味がすると言いますか、大地をすごく感じさせられる気がします…。 イタリアの民話と比べると、イタリアとスペイン共に中々突拍子もない展開をしますが、イタリアの民話の方が、どことなく明るくて、あと水が出てくる民話が多い気がします。 ドイツ民話は深い森に覆われている暗さが、北欧の民話は太陽が隠れている空の暗さ静けさが感じられ、ドイツ民話やイギリス民話や北欧民話と比較すると、何となくスペイン民話の方が明るさを感じます…。 そうなると、スペイン民話はやはり、宗教(カトリック)的教訓と、狡猾者譚の多さが、特徴かと思いました。

Posted by ブクログ

2004/10/13

岩波文庫の民話集は割とよく読んでいて、カルヴィーノの『イタリア民話集』、アファナーシェフの『ロシア民話集』は非常によく印象に残っています。どうも新刊で買ったらしい『スペイン民話集』、未読だったのでドイツに持ってまいりました。★編者のエスピノーサはスペイン系アメリカ人で言語、民俗学...

岩波文庫の民話集は割とよく読んでいて、カルヴィーノの『イタリア民話集』、アファナーシェフの『ロシア民話集』は非常によく印象に残っています。どうも新刊で買ったらしい『スペイン民話集』、未読だったのでドイツに持ってまいりました。★編者のエスピノーサはスペイン系アメリカ人で言語、民俗学者。学術的な方法論に乗っ取って民話を収集しているので、グリム弟のような改ざんは全くなし。★訳出された八十二話は、「謎話」、「笑い話」、「教訓話」、「メルヒェン」、「悪者話」、「だんだん話」、「動物寓話」の七つのカテゴリーに分類されている。ピカロ(悪者)小説の伝統のあるスペインらしく「悪者話」が一つのジャンルになっているのが、興味深い。「メルヒェン」、「動物寓話」あたりはヨーロッパに共通しているから驚きも少ない。★驚いたことに、ボッカチオの『デカメロン』によくあるような神父と農夫の姦通の話がやたら多い。最初の数話そんな話ばっかりで、この国は一体どうなっているんだ、と頭抱えました。★一番印象に残っている話のあらすじだけ紹介します。★「死体のはらわた」 墓場の近くに貧乏夫婦が住んでいたが、ある日食べるものがないので、女房は墓を掘り起こして死体から内蔵を取り出し、料理して夫と食べてしまった。その夜、内蔵を失った死体が墓から出てきて、夫婦の家から女房を墓場へ連れて帰り、女房を殺して、はらわたを抜き出して殻になった自分の腹に詰め込んだ。★これはグロかった…

Posted by ブクログ

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